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Platitudinous Records March, 2003

【<旧日記】【一覧】【新日記>】

● Mar. 1, 2003 (Sat.)

_静かなマシンが欲しいなあと思うのだが,その前にPS2が実はやかましいんだなこれ.前もそんなこと愚痴ってた気がしないでもないんだけど.ちっこいファンでなんとかしようとしているのがいけないのかもしれないが,それにしても今使ってるマシンより余程やかましい.どうせ使用頻度はマシンほどじゃないんだから構わないといえば構わないのだが,昔のものは騒音なんか少しも立てた覚えが無いんだがなあ.それ言ったらどれもこれも似たようなもんか.ある程度は仕方の無いことなのかもしれない.

● Mar. 2, 2003 (Sun.)

NOTE:連載(31,32,33,ALL)

 知らぬうちに涙が溢れていた.泣いてはいけない,と思ったけど,そんなことで溢れる涙を止めることはできなかった.父親が自分を置いて去らなければならなかった理由を始めて知った.そして,どれほど自分を大切に,そして誇りに思ってくれていたかを知った.
「でも――世界は,そう,世界は,世界だった.世界だったんだ」
 自分は強く生きていかなければならない.ここで親殺しの名を着ても.それでも自分は強く生きていくのだと,彼女は,そう,思った.
 目元に溜まった涙が零れ落ちた.
「ああ,泣かないでくれ.君が泣かないでくれよ.君が泣くことないじゃないか.そんなに僕の話に感動してくれたかい? はは,ありがたいね.それにごめんね.こんな馬鹿な話を聞かせて.ほら,こっちへおいで.泣いたら可愛い顔が台無しだ.君はリーに良く似てるんだから,そんな風に泣かないで笑ってよ」
 彼女は父親の胸に泣きついた.もう涙が止まらなかった.なんでか良く分からなかったけど,止まらないものはどうしようもなかった. 「そう,本当に良く似ているよ.だから笑った顔を見せて」
 父親の手が優しく頭を撫でてくれて,悔しいくらい昔のことを思い出してしまった.まだ一緒に居た頃を思い出してしまった.ずるい.そんなことされたら,涙なんて止まるはずないのに.ないのに.ないのに.ないのに!
「――ごめんね」
 そして,そして彼女は,自らの手で親を殺さなければならぬ運命を心の底から力いっぱい呪った.これでもか,これでもか,これでもか,というくらい呪った.もう,世界ごと呪い壊せるんじゃないかと思うくらい呪った.
 でも世界は,世界だった.ただ世界だった.世界でしかなかった.
 せめて,陽が一度回るまでは,どうか,このままにしておいて下さい――

● Mar. 3, 2003 (Mon.)

_一体あんたはそれをいつやってるんだ,という人が居る.例えば,普段真面目に仕事を,でなければまあ勉強や研究をしているように見えるのに,何かゲームの話題でも持ち出せば,ああ,それなら二週目でアイテムコンプリートまであと三つ,とか答える人のことである.一体いつゲームやってたんだ,と.また逆もしかり,普段ちゃらちゃら遊んでばっかりいるように見えるのに,真面目にやってるつもりのはずの自分より的確に仕事を終えていたりとかする人のことである.一体いつ仕事してたんだホントに.まあ,色々効率的にこなせる人なんだろうなあ.ひとつのことをやり始めると他が丸ごと全部切り捨てられてしまう私とは大違いである.

_まあ,なんていうか,ここの更新が妙にへたれているのは他んところで元気いっぱいな証拠みたいなもんだと.

● Mar. 4, 2003 (Tue.)

_独り言は端から見たら怪しいが,意外と考えがまとまるものだ.と,うちの妹君は言っていた.そうかもしれない.英単語覚えるときは声に出せとも言うし,そういうもんだろうか.

_まあ,なんだかんだってこの雑記,全く独り言そのものだよな,とは思う.普段自分が独り言を言っているかどうか,というとそれほどでもないと本人は思っているのだが,良く考えたらまあこれだけの分量の独り言が溜まっているわけで,それはそれで結構な量かも知らん.ところで普段本当に独り言を言っていないかどうか,については,実際のところは分からない.結構無意識に言っていて,気付いていないだけなのかもしれない.が,別にその辺はどうってことは無いのだが.

_どちらかというと誰かに相手をして欲しいときに独り言を言うことというのは多い気がする.でなければ隣に人が居るとき,自分が何をやっているのかを分かってもらうための手段として.ま,いずれにせよ端から見たら怪しいことに変わりはないのかも知れん.

● Mar. 5, 2003 (Wed.)

_最近突如興味を持ち始めたGtkライブラリ.今のところこれを使えばWindowsとUnix X系の両方で動くGUIアプリケーションが作れるらしい,という程度の認識でしかないが,ホントならかなり便利な代物じゃなかろうか.検索してみれば色々出てくるし,基本的にはそれほど難しいものということでも無さそうだ.まともなチュートリアルとマニュアルがそれぞれあれば,なんとかなる,というレベルではなんとかなるんじゃないだろうか.基本的にWindowsのGUIと考え方自体はそれほど違っていない.

_が,多分手をつけるのは当分先だろう.今のところ必要性を感じない.そもそも手元にまともなUnix系の環境を整えるのが先だ.本気で中古マシンを募集してみようか.

● Mar. 6, 2003 (Thu.)

_アレは本物だったのか.確かに納得できる曲調ではあった.前も似たようなことを言ったか,だが私はあの青空を受け継いだ曲調はあまり好きになれない.別に嫌いではないし,良い曲だと思うのだけれど.

_でも多分,私にとっての鳥の詩やLast regretsを超えるものは金輪際彼らからは出てこないだろう.というのは別に彼らについて言及しているわけではなくて,単に私の中で,鳥の詩やLast regretsが美化されてしまった,というだけのことである.悪いところは全て忘れ去られ,良いところは磨きが掛けられ,そして何よりもそれらに付随する思い出がそれらを特別なものにしてしまった.だから,彼らがどんなに実力を上げて良い曲や歌を作ったとしても,客観的な評価はともかく,私の主観的な評価が超えることは難しいだろうということだ.

● Mar. 7, 2003 (Fri.)

_置いていかれてる.

_直接的な意味は一つだけだけど,言って見れば色々置いていかれてるのかもしれないなあ,なんて.誰かと比べてどうとかいうわけでなしに,昔の自分と比べてとでも言えばいいか.しかしなあ.昔の自分ったって,私ってばそんなに出来が良かったんだろうか?

● Mar. 8, 2003 (Sat.)

_自画自賛で悪いんだが,自分の昔の雑記って実は結構面白いんだな.どっちかっていうと自文自賛.いやそんな言葉無いって.まあ,馬鹿げたこと大量に書いてきたわけだけど,それでも初期一年くらいを除けば一応自分自身が納得できる程度の文は書いてきたのかもしれない.もちろん客観的な話はまた別だ.

_ただ自画自賛になるのはある意味仕方の無いことで,何でかって言えばその面白さは私の記憶の中にしか無いからだろう.それを書いた当時何があったのか,何故それを書いたのか,そして何より,何が書きたかったのか,そういうことが分かるからじゃないだろうか.付随する思い出だってあるわけだ.だから,それらを除いてしまった上で,つまり第三者の視点から私の文章がどんな意味を持つのかは,それは私自身には分からない.いくら過去の自分と今の自分が違うといったところで,今の自分には過去の自分の記憶が幾分かは残っているのである.

● Mar. 9, 2003 (Sun.)

NOTE:連載(32,33,34,ALL)

 そして残酷に歪んだ時は歪んだままそれでも動き,陽の動きは歪んだままそれでも一度回ることを終えようとしていた.
 目の前にいる少年は,まだしっかりと眠っていた.自分が先に寝てしまったから,もしかしたらしばらくは泣きっ放しだった自分をずっとあやしてくれていたのかもしれない.むしろ,少年が寝てしまって,あやす手が止まったから自分は目を覚ましたのかもしれなかった.
 時が歪む.
 彼女は魔道士の杖を手に取った.父親の杖を手に取った.
「気付いて……」
 多機能型の派手な装飾の施された杖.何でもこなす杖.
「お願い,気付いて,父さん.リーよ.私はあなたの娘のリーよ……」
 彼女は左手で杖を掲げた.少年は気付かない.
「お願い,気付いて,オーヴェル.リヴィアよ.私はあなたの娘のリヴィアよ……」
 彼女は杖を持つ手に右手を重ねた.オーヴェルは気付かない.
「どうして? どうして気付いてくれないの? 私はあなたを殺そうとしているのに.父さんいつだって危険にはすぐ気付いたでしょ? どうして自分の命の危険には気付いてくれないの? それでも魔法使いの端くれ? 情けないじゃない.そんなことで魔法使いが務まると思うの? そんなんじゃすぐ死んじゃうわよ.死んじゃうんだから.すぐに誰かに殺されちゃうんだからね.ねえ,だから……だから気づいてよ.お願い,気付いて……」
 それでもオーヴェルは気付かない.
「ねえ,どうして? どうして気付いてくれないの……なんで気付いて,私を親殺しと罵ってくれないの……」
 もう世界なんかどうでも良かったのに.強く生きようと思ったことなんてどうでも良かったのに.気付いて,罵ってくれて,それで全てが,悲しみも痛みも罪も嫌なことも全部消えてくれるのならそれでいいのに.それでいいのに……
 それでも,オーヴェルは気付かなかった.
「嫌ァぁあああああぁああぁあっ!!」
 金切り声の悲鳴と涙と魔道士の杖が,オーヴェルの首に向かって振り下ろされた.多機能型の杖は,ものの見事に殺人という機能までしっかりとこなした.オーヴェルの首が離れ,杖とリヴィアとリヴィアの銀色の髪は血色に染まり,力なく投げ出されたオーヴェルの腕には命を分け与えた深い深い傷跡が見え,オーヴェルの首は――本当に優しく微笑んでいた.

END.

● Mar. 10, 2003 (Mon.)

_瞬間的にGoogleが死んでいた模様.しばらくしたら復活したらしいが,基本的に検索エンジンはGoogle以外使って無いし,他の検索エンジンと言ってもすぐには思い当たらない程度にGoogleべったりな最近,なくなるとどれだけ不便かを思い知らされた感じだ.まあ,なんだかんだって便利なもんで.使えなくなったときに代わりに使える何かを用意しておくべきなのかもしれない.

_ところで,Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャが出せるとは知らなかった.これは結構便利かもしれない.今までAlt+Ctrl+Delでセキュリティダイアログ出してからAlt+Tだったよ.もっとも9x系はどうだか知らないけど.

● Mar. 11, 2003 (Tue.)

_どこぞのハードディスククラッシュ報告を見て,自分も他人事じゃないよな,なんて思ってバックアップを取ってみたりとか.しようかと思ったんだが,これが実にめんどくさい.多分今HDD吹っ飛んだら大変なことになるだろうなあ.バックアップは定期的にするなり,でなければ今回みたいにせめて気付いたときぐらいはやるべきなのに.

_RAID1とか組んでみたら楽で良さそうだなあとかぼけーっと考えもするが.HDDが二つ要るのは当然としてそれを用意するのはともかく,問題はRAIDコントローラの方かなあ.ハードウェアにしろソフトウェアにしろ,見かけないし知らないし高いし.そもそも一般向けじゃないんだしそういうものなのかもしらんけど.真面目にRAID環境を構築したいならまずRAIDコントローラについて調べることからはじめなくっちゃならん.しばらくは面倒でも手動バックアップかなあ.

● Mar. 12, 2003 (Wed.)

_色々,プログラミング関係のWebサイトを読み漁る.方向性とかは全くなく,ふらふらとリンクを辿れるだけ辿って.小さなTipsからよくわからん小難しい話まで出るわ出るわという感じで.まあ,それはそれでなかなか楽しい.それにしてもいつの間にCって動的配列なんかサポートしてたんだか.もっとも,malloc/freeもしくはnew/deleteで十分なわけで,それに慣れてしまった以上今更使えるようになってもなあという気はしないでもないんだけど,ホントかいなと思ってgccでコンパイルしてみたら通った.覚えとこ.ただVC++で通るかは問題だな.

_それと,コーディングスタイルに関してはやっぱり色々意見があるようで.中括弧のインデントをどこまで下げるのかとか,どこに置くのかとか.スペースの位置に関してもそうだし.私自身は知らず知らずのうちにK&R式と呼ばれるものに慣れているらしいが,やっぱ慣れない形式のソースに出会うと結構読みづらい.それに何より,慣れてないものは読みにくい以上に書きづらいのが問題.他人のコードを書き換えるときは他人の癖に合わせろということはどこでも統一して言われてるけど,エディタの問題とかもあってそう簡単にはいかない.C/C++自身の文法自身が制限を設けていないというのは,書き手が比較的自由に記述できる利点と引き換えに,個人差による書き方の不一致というものはどうしても出てきてしまうものなのかなとか.

_それと,while (n --> 0)というのはなかなか面白いのではないかと思った.-->演算子なんてあったっけ? という話ではなく,これは分かりやすく書けば(n-- > 0)と解釈される.Cはなるべく長いトークンで切り分けようとするから,(n - -> 0)という解釈よりも(n -- > 0)という解釈の方が有効になるわけだ.もっとも,もし前者方で解釈されたらただの文法エラーだけど.それはともかく,わざわざデクリメント演算子と比較演算子がくっついているところがなかなか楽しげである.まるで-->演算子でも存在するかのように見える.そのままnを0に近づける演算子と読んで問題なさそうだ.まあ,まともに使えるのはwhile条件内部くらいしかない気がするが.

● Mar. 13, 2003 (Thu.)

_そうか,なるほど.なるほど.言われて見ればRAIDのミラーリングをバックアップシステムの代替案とするのは浅はかな考えですね.やっぱり地道にバックアップするのがいいのかもしれない.が,やっぱり面倒は面倒だなあ.こっちはWindowsシステムだからpdumpfsも使え無さそうだし.

_ただ,前回の話はディスククラッシュの心配の話なわけで,そのことに関してだけ言うのであればやっぱりバックアップより楽だしいいかなと.要するにひとつのディスクが故障してもマシンを使い続けられるという利点について言ってるわけだけど.バックアップの場合にはどうしても自分の作業ファイルとかを抜き出してバックアップすることになるので,一緒に飛んだアプリケーションとかは再インストールが必要になるから,その点やっぱり手間が掛かる.まあ,ディスクが飛んだら気分一新しちゃういい機会な気はするけど.

_後は意味的にはバックアップする必要が無いが消えると厄介な大型のファイル群が問題か.消えても再インストールするだけでいいアプリケーション群を筆頭に,ただCDを入れ替えるのが面倒だからという理由でリッピングしてmp3で置いてある音楽ファイルとかもろもろ.アプリケーションは再インストールの手間と,設定ファイルが容易にバックアップできない場合は再カスタマイズという最悪の手間.音楽CDのmp3ファイル群なんかは別に消えたってCD本体あるんだから,ディスク破損で消えようが誤操作で削除しようが問題は全くないわけで,まさしく意味的にはバックアップの必要はない.いわゆるディスクキャッシュならずCDキャッシュなので,消えたら作り直すだけでいいわけだ.が.このリッピングとエンコードというのは時間が掛かるわ手間が掛かるわで厄介なことこの上ない.

_要するにこれらの手間とRAID1を導入するコストとどっちが高く付くかということか.喋っててわけわかんなくなってきたが,正直なところを言うと要するにCPUは物理的に二つあるのに燃えるのであってHyper-Threadingとかそゆのじゃダメなのですよ! というのと同じで,HDDは物理的に同じのが二つあるのに燃えるのであってバックアップとかはどうでもいいんですよ! ってことだったりはする.実用性とかは二の次である.無駄にケースにライトとかつけてぴかぴかさせたりとか,無駄にやかんにPC突っ込んだりするのとかと似たようなもんである.そこに多少の実用性を求めてるだけで.いかん,最初と話が全然違う.でもまあ,RAID1に関しては単に興味があるだけですというのが本音なのかもね私の場合.だから実際に実行に移すのかどうかは全く別の話になりがち.

● Mar. 14, 2003 (Fri.)

_まるで観鈴みたいだ.そういえば前誰かさんも似たようなことを言っていたような気がするが.まあ,もっともわざわざそんな名前を出すまでのことでもない.

_クッキーは受け取れない.相手がどう考えているのかとかはともかく.仮にそれでおしまいならおしまいでも構うまい.もし妙な方向に期待させていたのなら悪かったが,まあ世の中そんなもんだ.悲しい生き物よの.

● Mar. 15, 2003 (Sat.)

_言いたいことが色々あるんじゃないかなとは思ったけど,どうということもなく,なかった.というか,無論ないわけじゃないんだが言ったってどうしようもないことだし,そもそも言うべきことでもない.それを無視してまで言うことがあるか,というと単にない,ということになるだけだ.

_まあ,敢えて言うなら妙な終わりで申し訳なかったのかも知らん.でもそれ自身は書いてる段階の時点ですでに決まっていたことだし,細部迷った部分もあるけど,大方予定通りだったと言っていい.

_明日からどうするかしらん? まあしばらくはなんもしないと思うが.

● Mar. 17, 2003 (Mon.)

_どうやら風邪のようだ.寝る.というか過去形が正しい.寝ていた.

● Mar. 18, 2003 (Tue.)

_比較的元気にはなったらしいものの微妙に頭痛が.ついでに腹痛.熱があるのかしらんが色々億劫なのが敢えて問題といえば問題か.あと思考が妙におかしいかもしれないなどとおかしな危惧をする有様であるので,比較的重要そうな作業はできるだけしないように.とかなんとかってそれが一体どれだけ意味があるんだか知らんが.

● Mar. 19, 2003 (Wed.)

_WWW-DiarySystem Ver.MOEにDoS攻撃要請を検知.新規執筆者を捕獲.直ちに編集長に連絡し,落ちない原稿指定をして頂く必要があると思われます.

_というか,別に独身者だとしてもそれに準ずる人とかあるので多分大丈夫.まあもっとも私自身が準じる人なのかどうかという点に関してはひたすら納得いかない部分があるんですが.じゃなくてどこ? 一体どこから既こん者やそれに準ずる人なんて出てきたわけですかっ.と思ったら公式か.まあ,私みたいな人も居るから仕方なく準ずる人なんて付け加えたんだろうけど,準ずる人でも納得いかんなあ.

_じゃなかった,私の話じゃなくてですね.もともとは何か書きたい人が集まって書く場所を作ったというだけの話なので,別に誰だからどうこうということはないと思います.実のところ前の執筆者の皆様は燃え尽きちゃった人が多いみたいなので,次やるなら新規に人集めるかなっていう話だったし,それならそもそもじゃあ今度はこういう人が,ということで新たなコンセプトで書けば何の問題もないし.書くための土台は,まあなんだかんだってガタガタな気はするけど,一応前に使ったのが残ってはいるのでとりあえず補強すればまだ使えるでしょう.なので,新規の人に加えて,まだ燃え尽きてない前作執筆者も交えてまた出してもいいんじゃないかと思いますけどね.別に文集3じゃなくて,名前やコンセプトも変えてしまってもいいと思うし.

_ま,そんなところです.別に無理にとは言わないですが,何かやってみたいと思いませんか? とね.

● Mar. 20, 2003 (Thu.)

_何,入江さんてばrRootageなんて楽しそうなのやってるじゃん.ていうわけで私もやってみた.

_うお.これ凄い.白い弾幕君みたいな感じなんだけど,ボス型の敵が出てくるので普通にシューティングとして遊べる.弾が綺麗になったのもあって,弾幕の見た目も派手で綺麗になった.とりあえずかなり根性入れてやってみても,どうも5Rまででもうダメ.大体Level5はほぼ全部終了時点で残機0ボム0という状況でぎりぎり.というわけでLevel6系列はダメっぽい.私の実力はここまでか.なんていうか円形弾幕避けらんないんですよ.一度円状に広がって,それがその形を保ったまま来る奴.隙間抜けるったって無茶だし,大きく避けれるかというとそれもどうも上手くいかない.これ隙間を抜けるのが正解なんでしょうかね? それとあとやっぱ妙な動きをする弾は全然ダメっぽい.避けるつもりで動くと何故か自分から突っ込んでるというアレ.非常に嫌らしい.かといって動かなければ当たらないかというとそうでもないし.逆に大量の弾をぼろぼろ吐くだけのタイプだと,処理落ちエミュレーションが掛かってスローになるので,意外と避けられたり.

_とりあえずこのゲーム,初期ステージで点を稼げないと残機が増えない,よってボムが増えないと辛いことこの上ないので,大きく避ける必要があって敵にダメージを与え続けられないタイプの弾幕が初期ステージだと非常に不味い.ステージ終了ボーナスもがくんと減るし.逆に初期ステージで点を稼げるなら後半はボムの力押しという手がある程度使えないこともないかもしれない.とか.

_それにしても,これあとリプレイ機能さえ合えればもう最高.と思ったらちゃっかりソースコードなんか配布されていたりして,要するに欲しければ自分でつけろってことだろうか.それもまた楽しそうだが.SDLを使っているみたいなので,SDLの勉強するにもいいサンプルだしありがたいんだけど,ただこれをのものをいじろうと思ったらOpenGLとかもろもろのライブラリを揃えないとコンパイルできそうにないので,問題はその辺かなあ.別に金が要るとかそういうわけではないと思うんだけど.

● Mar. 21, 2003 (Fri.)

_今回の富士見ファンタジアは質のいいのが揃ったとどこぞで聞いたが,どうやらいつの間にか妹君が買ってきていたらしく,かなり面白いとの評価.12月のベロニカ.猫の地球儀とどっちが良いかと聞けば猫の地球儀より良いと言いよったんで,そりゃまた随分いい評価だと.ううむ.そこまで言うか.ということで借りてみた.そのうち読む.そのうち.

_ていうかこれ大賞なん? 富士見って大抵大賞出さないけど,今回は大賞出たとかどうとか.と思ったら解説に大賞だって書いてあるね.しかも8年ぶりだと.8年かい.唯一知ってる富士見の大賞って言ったら五代氏のはじまりの骨の物語だが,これはどうも1993年ということで10年前の作品.違うらしい.調べてみるとどうやら95年に一本出てるらしく,これだろう.風の白猿神.ということは三作目か.そうか,うーん.かなりの希少価値が.

_はじまりの骨の物語はもうよく覚えてないなあ.印象に残っているのはどちらかというと遥かなる波濤の呼び声.これ,欲しかったんだが,もうなかなか手に入らないみたいね.ちなみに言うと私のシアの名はここから.が,機械仕掛けの神々は読んだことないのな.なんか売ってないし,図書館でも見かけないし.上巻だけで売ってるところもあるけど,上巻だけじゃなあ.

_まあ,とりあえず新大賞に期待してみますか.

● Mar. 22, 2003 (Sat.)

_別に取って食おうってわけじゃないんだから.もっとも本人にしてみればその,取って食われる,という表現は私が思うより余程的確なのかもしれないが.私もそうだったような気がしないでもない.

_一次創作,二次創作とはいうが,別に一次だからといって完全に無から何かを創ったというわけではあるまい.敢えて言うなら依存度の違いで,元になったものがはっきりそのまま出てきているのか,一度吸収されて変化してから出てきているのかということだろう.どっちが偉いとかそういうことはなかなか言えない.一次の場合ははっきりとした元が無いから色々自分で考えなきゃいけない大変さとは逆に,元がはっきりしていないからそれに縛られることがないという自由がある.同じことを二次側から言えば,はっきりとした元があるからそれに従えばいいという楽さと共に,元から外れてしまえばそのものが成り立たなくなるという不自由があるということになる.どっちもどっちだ.二次のほうが楽だ,と思う人は一次を書く人を凄いと思うかもしれないが,一次の方が楽だ,と思う人は二次を書く人のほうが凄いのである.両方できちゃう人はもっと凄い.

_完全に無から創ったのであればそれはゼロ次創作とでも言うが良いのか.それがナニモノなのかはさておくが.

● Mar. 24, 2003 (Mon.)

_12月のベロニカ.読んでみた.なるほど富士見の大賞である.もっとも富士見の大賞で知っているのといったらもう話の内容なんかすっかり忘れ去ってしまった始まりの骨の物語しか知らないのだが,なんとなく似たような雰囲気だった気がする.もっとも気がするだけだと思う.

_まあ猫の地球儀より出来が良いかどうかというのは好みの問題もあろうからさておき,なかなか良くできた作品じゃないかと.ただ,富士見って対象年齢いくつくらいを想定してるのかなあという疑問は多少ある.それは子供をなめ過ぎ? ただ人気どうこうという点を言うなら,スレイヤーズ! くらいに勢いよくって分かりやすい方が受けるんじゃないかなとか.別にここで分かりづらいどうこうと言うのは話の伏線とかどうこうのことではない.

_色々言ったけど別に悪かったわけじゃない.私はかなり気に入った.なるほど大賞作品と納得.お奨めの一作だと思う.猫の地球儀より良いと言った妹君の意見もわかるくらいに.というか,私自身猫の地球儀と優劣つけがたい.

_ちなみにどうして猫の地球儀が比較対照になっているのかというと,秋山氏の作品で妹君が唯一知っている作品だったからというだけである.

● Mar. 25, 2003 (Tue.)

_すげえ.エレガントだ.CreateRemoteThread().ていうか実際こいつも謎なAPIだよな.対象のプロセスに対してスレッドを走らせるというなんとも強引なAPIだが,実のところその引数に指定しなければならないエントリポイントは対象のプロセス内部の関数だったりする.ンなもん知るかよ! である.別のプロセス空間に居るのだから,関数を示すポインタは意味をなさないのだ.とにもかくにも,引数に指定すべきエントリポイントが分からないのでは呼び出そうにも呼び出せない.

_が.誰だLoadLibrary()とThreadProc()のプロトタイプが同じだってことに気付いた奴は.LoadLibrary()はDLL等を自分のプロセス空間にマッピングするためのAPIだが,こいつはkernel32.dll内部の関数だ.そしてkernel32.dllはどのプロセスに対しても同じ場所にマッピングされている.ということは,自分のプロセス内部でLoadLibraryへのポインタを取得しても,それは対象プロセスでもまだ有効なのである.謎は解けた.エントリポイントにLoadLibraryを指定し,引数に自作DLLのパスを指定する.すると対象プロセスでLoadLibraryがそのプロセスのスレッドとして走り始める.そして引数に指定した自作DLLがそのプロセスにロードされ,以下略.すげえ.エレガントだ.実にエレガントである.

_で.結局このエレガントな方法は実に残念なことにただWin9xにて動かないという理由だけで却下された.まあそれはいいんだが,ひとつ謎なのはLoadLibraryに指定する引数だ.DLLのパスを指定するというが,CreateRemoteThread()に渡すのはあくまでLPVOIDだろう.ではそのポインタの示す先は対象プロセス内部でも有効なのか? いや,実際動くらしいからAPIそのものが何らかのトリックを施しているか,でなければ実際に実装する際にはもう少し凝ったトリックを使うのかもしれないが.でもAPIがトリックを施しているのなら,別にエントリポイントだってローカルプロセスのものでも良さそうなもんだが.まあ私自身があまりよく理解していないという部分が大きくてよくわからん.まあいいや.いずれにせよ却下された方法のことを考えていても仕方ない.

● Mar. 26, 2003 (Wed.)

_スレッドなんて嫌いだア.どこぞの誰かが細い糸に首を絞められる夢を見たとかどうとか言っていたが本当になりそうである.何でだ.何で明らかにスレッド関数が終了してるのにGetExitCodeThread()はSTILL_ACTIVEでWaitForSingleObject(INFINITE)は制御が戻らんのだ.いつだったかWindowsはスレッドプログラミングに関しては手軽で良いとかどうとか言っていたがまさかこんなに苦労することになろうとは思わなかった.

_上記問題はスレッドを使わないことで解決した.ああ.まったく.

● Mar. 27, 2003 (Thu.)

_最適化オプションなんて嫌いだア.以下略.

_上記問題は最適化オプションを指定しないことで解決した.ああ.まったく.

_このあたりはコンパイラが悪いのかプログラマが悪いのかよくわからないあたりも非常に難点だ.勘弁してくれ.

● Mar. 28, 2003 (Fri.)

_テープは完全にオールドデバイスだったらしい.カーステレオはテープしかなかったからテープを持ったのだが,時代はMDとMP3だったらしい.大体カーステレオ以外を探してみてもテープを再生できるのはない気がする.動作が怪しげな携帯プレイヤーが一応あったらしいが,すっかり忘れていたくらいだから要するにその程度だ.

● Mar. 29, 2003 (Sat.)

_肩が痛え.

_それは簡潔すぎないか.と思ったがこんなもんなのだろうか.

● Mar. 31, 2003 (Mon.)

_半日くらいお得?

_はっきり言って面倒すぎる.MutexとかEventとか.簡単な補助クラスを書いてみるのはいいが,別プロセスまではデバッガが追っかけきらない.いちいちMessageBox()とか呼びつつデバッグする自分がなんともいえず悲しい.デバッグコンソールでもいいがいずれにせよそういうのは嫌いだ.まあ,デバッガでステップ実行できないくらいでうだうだ言うなんざ贅沢な世の中になったものだと言う人も居るだろうが,いずれにせよ贅沢な環境というのは慣れちまったら離れられないのだ.


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