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Platitudinous Records September, 2002

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● Sep. 2, 2002 (Mon.)

_何故か入江さんから暑中見舞いが届く.暑中見舞いである.暑中見舞い.残暑見舞いではなくて暑中見舞いというもう既に名目からしてネタという高度な贈り物だったようなのだが気付かなかった.申し訳ない.でもって,伝票には何故か箸セットとか意味不明な単語がっ!? 暑中見舞いに箸セット,しかし箸が入っているにしちゃやたらでかい外箱.謎である.謎過ぎ.

_しかしこのまま送り返すのもネタにしちゃ中途半端だし,実際箸はあれば便利かなーと思ってかぱっと箱を開けてみた.ら.中は空洞でした.ううむ,なんて高度な.というのは半分くらいは嘘で,要は箱半ばに仕切りがあってそれを取り除くと下半分に箸が入ってましたという状態だった.やっぱり高度だ.結局中身は割箸が大量に入った袋が三セット.しかしそれにしても困ったところは何気にこの割箸高級品なのである.一体これをどうせよと? よもや高級料亭で客に出せというわけでもあるまい.ていうか高級料亭違うて! お袋は何気に「今度入江さんが来た時に頂いた箸ですと言って出せば?」とか言っていたがそれはネタですか母上様? それもネタにしちゃ中途半端な気がするんだが.アレだ,今度KISAさん やまさんユニットが名古屋襲撃に来た時に名古屋メンバー私と早瀬さん入江さんで迎撃する時に出せと? いや,うちそんなに広くないんですケド.それともどこかまったりしてるときに適当に出すとかそういうのんか.ネタにしちゃ中途半端だし既に使い古されてるぞそれ.ていうかやまさんも来るって言ってたんでしたっけ? まあいいや,同一ユニットだしっておひおひ

_あ,ところでこれ,ネタとして処理しちゃって良かったんでしょーか? しかも笑えない中途半端さでごめんよ.山田くーん,座布団全部もってっちゃってー!

_いずれにせよ,ありがとうでした.多分普通にありがたく使わさせて頂きますので.と言いたい所なんだけどこの高級っぽなところが使い辛い気もしつつ貧乏根性.ところで窃盗ちゃうねんよ? ちゃうねんて? なして皆してそげなこと言うねやー世界は不条理やにかー!? ところで何語?

● Sep. 3, 2002 (Tue.)

_突然日常が日常に戻る.呆けたまま過ごしていても流れていってしまう時の流れ.どことなく懐かしい.そして切羽詰っているくせに何もしない自分だとか,それでもまだなんとかする気でいる自分であるとか.まあこの際においては諦めないというのは悪くないことだと思うし,そして何よりそれをするだけの自信があるならそれでいいんじゃないか.諦めを知るのも大切なのだとして,ただ,だとしても近頃それが多すぎる.過ぎたるは及ばざるが如しというのは名言だ.

_何の関係も無いが,なんとなく髪の長くなった早瀬さんを見てみたいー.是非後ろ髪をゴムで纏めておいて欲しい.

_まあ,あまり意味はないが.前出リンク先を読むに当たってみれば自分の髪に関して言えば似通ったポリシーでも持っているのかもしれない,と思いはしたが,大概こういうことに関して私のそれは歪んでいるので,似ていたとしても表面だけなのかもしれない.多分,伸ばすのが好きなのではなくて,切られるのが嫌いなのだ.むしろもう少し正確な言い方をするなら,髪を切られてしまった後の自分に納得がいかないのだろう.少しずつ伸びてゆくなだらかな変化に対して,切るという行為は急激な変化をもたらす.そしてあとは,長い髪への歪んだ憧れ.手入れしないもんだからぼさぼさしててうざったいのは事実だし,周りがそう思っていることも分かっているし,そして自分にはきっと似合わないだろうということまでも私は分かっているのだけど,それでも,髪は切られたくない.

_昔親に床屋に連れて行かれ,店員にどのようにするかと問われた時,切るな,と答えたのは私だ.親は慌てていたがあの時の私は本気だった.だがこれほど嫌な客も他にいるまい.

● Sep. 4, 2002 (Wed.)

_久しぶり,でもないような気がするけどICO.あれだ,既に二週目じゃないと影が弱すぎて手ごたえが無い罠とか.あと個人的な趣味を言わせて貰えば姫がもーちと可愛ければなあとか.確かに鳩を追いかける姿とかは可愛いんだけどね.あと始めの頃はあんなに怖かった高いところがそれほど怖くないのは,やっぱり現実と違ってそう簡単に落ちたりしないことが分かってしまったからだろう.影の出現位置とかタイミングとかも覚えてしまっているので,突然現れることに対する驚きや緊張感っていうのはすっかり薄れてしまった.たとえ突然現れたところで比較的冷静に対処できてしまう自分だとか,残念で仕方がない.ああ,しかし,でも,それでも良く出来てる.光と影と静寂の織り成す中世の城.あの恐怖とか焦燥とか緊張とか,怒りだとか悔しさだとか,寂しさだとか.たとえそれらが慣れという人の能力によっていずれ消えゆくのだとしても,始めてプレイした時,自分がそれを感じたという事実,それは消えて無くなったりはしない.本当にやってみて欲しい.何も言わなくていい,小さくて大きな世界はきっと感動を与えてくれると思う.きっとだ.

● Sep. 5, 2002 (Thu.)

_久しぶりにPSYVARIARとかやってみちゃったりとか.REVISIONの方だけど.なんていうか,敵の弾にかすると強くなる,しかし当たれば当然死ぬ,とゆー,奇妙といえば奇妙なシステムで私は実のところあまり好きではなかったりするんだがそれはともかく,しばらく首領蜂をやった後だと弾幕的にはそれほど酷くないのかもしれないとか思ったりしなくもなかった.まあ,もっともR1ボタンでくるくる回りっぱなしで当たり判定がかなり小さくなっているみたいだし,スティック使えるし,PS2ってことで解像度も上がってるみたいだし,そういう点だけを見ても結構違うんだろうけど.

_が,ナメちゃいけないのはこのゲーム,敵の弾にかすってかすって頑張っているとレベルアップとかするそれである.いや,レベルアップすることそのものは,かすると強くなるってんで別にどうってことはないんだが,問題はレベルアップの時に一定時間無敵になるってところである.しかもその間にも敵の弾のかすり判定は残っているので,レベルアップ直後敵の弾の塊に突っ込んでいくとばりばりかすったことになってくれる.なってくれると,そのレベルアップ時の無敵状態が切れる前に次のレベルアップに行ったりするのである.多分,弾幕的には首領蜂並には酷い弾幕なのだろうと思うのだが,それでも首領蜂よりいくらかどうにでもなってしまうのはそれも理由なのだろう.そう,ボスは色鮮やかで美しい弾幕を放つ.これ本当に避けれるのか,ではない.避けなくていいのである.レベルアップさえすれば.どんなに高密度弾幕でも,レベルアップさえすれば無敵時間中に抜けられるのである.場合によっては次のレベルアップにまで繋がってしまう.上手くいけば一切弾を避けなくても倒せてしまうかもしれないのだ.どーなんだ,それは.

_このゲームは要は結局この妙なシステムに尽きるということだ.近づかないと弱いが近づきすぎると死ぬ,という絶妙なバランスをいかに保つか,そしていかに弾幕に突っ込んでレベルアップを続けるかという,要はそういうゲームなのである.避けるな当たるな.私が好きか嫌いかはともかく,実際にこんなシステムでゲームにしちゃった人は実はもしかしてなかなか偉いんじゃないのか.

● Sep. 6, 2002 (Fri.)

_頼むから設定関連はレジストリじゃなくてファイルに保存してほしい.実行ファイルと同一フォルダかさもなければ各ユーザフォルダ以下とか.レジストリを半端に破壊されると一体どこが死んでてどこが生きてるのかわっかりゃしない.ファイルコピーするだけでバックアップ取れますよというのは魅力とは言えないのだろうか.細かいファイルがたくさんあると鬱陶しい事は間違いないんだけど,ねえ.いやそもそも半端にレジストリを破壊するほうが悪いって言う話もあるが.一体何やったらそんなことできるんだ.なんていうか,結局のところ,それなりに良く出来てはいるんだが時々挙動不振なのがMicrosoft製品ということか.それなりにとか時々とかいうとこに異議のある人はたくさんいそうではあるが.

_でもよく考えたら自分の書いたプログラムもレジストリに設定を保存してる罠.壮絶な罠だ.別に自作分に関しては自分で分かるんで困りはしないんだけども.なんかAPIとか無かっただろうか.

● Sep. 7, 2002 (Sat.)

_なんかセカンドのハードディスクを取り除いたらやたら静かになった気がする.気がするだけだろうか.でもハードディスク付けたときは煩くなった気がしたから気のせいというわけでもないに違いない.両方気のせいだったらまあそれはそれで.が,いずれにせよ電源ファンとCPUファンがやかましいのでやかましいことにあんまり変わりない.うーん,なんとかならないものだろうか.静かなマシンが欲しい.まあPS2も地味にやかましいんだけどさ.

_小さく.静かに.快適に.ていうか要は快適に.とはいえそんな資金は無いんだが.

● Sep. 8, 2002 (Sun.)

NOTE:連載(28,29,30,ALL)

 彼は目を覚ましたとき,何も思わなかった.一瞬自分が何者なのかも,どこにいるのかも,何をしていたのかも全て分からなかったが,分からないということも思わなかった.それが少しずつ,そんな疑問を抱くようになってくる.自分の存在は一体何なのか,どこにいるのか,何をしていたのか,そんなことを疑問に思い始める.小さな隙間から水が流れ出し,水の流れは隙間を削り広げ,やがて大きな流れとなっていくように彼は思考を開始した.勢いを強めた思考の流れはまるで濁流のように混乱を極めた.だが彼は馬鹿ではなかった.馬鹿ではなかったのだ.残念なことに.
 記憶が戻る.竜を目の前にして千年の時間を凍らされた自らの運命を思う.またそして千年の時が経つ以外に解放の余地は無いと世界が決め,そして今自分が目を覚ましたのなら,それは紛れも無く千年という実に馬鹿げた時間が流れてしまったことを意味している.
 世界はまだあった.千年という人にとって無情な時の流れを経ても世界はあったんだ,と,そう彼は思った.だが世界にとってそこのことがどれだけの意味があるのか,といえば,おそらく,何も無いだろう.人という存在でしかない自分の馬鹿げた感慨でしかなくて,そのことに気づいて彼は苦笑した.
 彼は身を起こした.むしろ寝ていたのか,という思いのほうが強かった.そして自分がいる状況を把握しようと努める.質素な寝台,強い日差しの入る窓,木で組まれた壁,天井.乾燥していたが暑かった.木造の小屋のようで,寝台の脇には派手な装飾の施された杖.千年の時間を経てなんにも変わっていない杖.いや,自らと一緒に千年の時を飛び越えた杖.魔道士の杖.
 彼がそれを手に取ると,奥から声が聞こえた.
「良かった,目を覚ましたのね」
 ちょうど壁で死角になっていた場所から,白い少女が姿を現して,彼は文字通り死ぬほど驚いた.それはものの見事な不意打ちだった.今まで生きていてこれほど驚いたことはない.大抵自分は冷静でいられたと思う,それでも今回は驚いた.まだ時を経て目が覚めたばかりで動揺していたのかもしれない.鮮明に悪夢が蘇り身を震わせて彼は叫んだ.
「クレアッ!?」
 少女はそれを聞いて酷く悔しそうに,悲しそうに,今にも大きく泣き喚きそうに顔を歪めた.
 ――違う.クレアじゃない.クレアなはずはない.千年の時を越え,世界は変わらないのに世界は変わって,でも,自分は異世界に放り出されたのだ.
「――大丈夫? あなた沙漠で倒れていたのよ」
 記憶にある声だなとは思った.そしてそれが誰の声なのかも分かった.喋り方も言語も,変わっていない.じゃあ,千年という時はどこへ行ったのだろう.それとも偶然にも千年の時を経て言語が変わらなかったとか,でなければ変化した上で偶然にも戻ったのだとか,そうでもないのならこの少女が偶然にも古い言葉に達者で自分の身なりをみて喋ったんだとか,まあ,いずれにせよ.世界が決めた事に関して人が反論を行うことは真に無意味で,目の前のこの少女がどれだけ自分の記憶と一致しても,それはその人物足りえなかったし,でなければその記憶と一致する人物も自分と同じ時を飛び越えてきたのだとかいうのもさっきの偶然と等しく馬鹿げた偶然でしかなかったし,もしその偶然が真だったとしてもそんなものは偶然っていうか要するに世界の気まぐれでしかなくって,だったらやっぱり自分は世界に遊ばれているだけで,何も変わりはしないのだった.
「ああ,そうかもしれない.とりあえず体のほうはなんともないよ.助けてくれてありがとう」
 もし世界がそれを許すなら,自分は嫌でも知ることになる.もし世界がそれを許さないのなら,自分はどれだけ願っても知ることはない.なるようになれ,世界よ,僕はここに運命を全うすることを誓おう.そして全て自らのやりたいようにやる.
「君は――」
 言いかけて彼は口をつぐんだ.そして悪戯を試みる子供のような笑みを浮かべた.
「いや,そうだった.名前は?」
 少女は酷く戸惑う.それは何かを探しているように見えた.見知らぬの他人に名を名乗れない立場なのか,それとも単に警戒しているのか,いいや,千年も経つと礼儀作法も違って名を名乗るのに違う礼儀があるんだったりしたらそれはそれで面白いかもね.そんなことを冗談半分に彼は考えた.
 そしてしばらくの後に少女は答えた.
「リズよ.リズと呼んで」
「そう,じゃあ,リズは信じるかい? 僕が,千年も昔の人なんだってこと――」
 彼は,世界に近い存在で千年の時を越え昔一人娘を持っていたはずのとても賢く酷く馬鹿げた少年は,本当に楽しそうに笑っていた.

● Sep. 9, 2002 (Mon.)

_歩く道がどんどん細くなっていることに気づいている.いつからか分からないけどどこかの分かれ道を過ぎてからに違いない.もし別の道を選んでいたら,もっと広くて安定していて歩きやすい道だったかもしれないし,もっと細くてぬかるんでいて歩きづらい道だったかもしれないし,途中で途切れてしまっている道だったかもしれないけど,そんなことは今は全然関係ない.ただ今歩いている道がどんな状態であるのかというそのことだけに意味を感じて,時々次の一歩を踏み外しそうになりながらふらふらと,それでも,道が細くなっていることに気づかない振りをして,なるべくいつもの足取りで歩いていく.引き返したら楽しいかもしれない.隣の道に飛び移ったら楽しいかもしれない.楽しいかもしれないけど,でも,それでも,今歩いている道がどんなに細くてもどんなに歩きづらかったとしても,それはやっぱり自分で選んだんだ.そう思いたい.

● Sep. 10, 2002 (Tue.)

_世界は俺を中心に回っている,とか,俺が世界の中心である,なんてカッコ悪すぎると思うのだ.言うならこうだ.世界は俺が回している.そんくらい言ってみればいいのだ.いっそ爽快でいいじゃねえか.誰に殴られても私は知らないが.アレか,箸はこっそり一膳抜き取るよりも十膳くらいがさっと持ってった方が爽快でいいとかそういうレベルか.どうでもいいが.

_もっとも自分の世界くらい自分で回せなきゃそれこそカッコ悪い気もする.

● Sep. 11, 2002 (Wed.)

_比較的問題なのはやっぱりこの期に及んでも何もやってない,とかいうことなのであって,別にそのこと自身は大した問題じゃない.今やらなかったらそれはそれで後で苦労するというような意味なのであってだからどうということでもないと思う.つーか寝すぎ.でも寝たい.別に眠いわけではないんだけど.

_ディスプレイの前に座ってBGMを流しているといつの間にか曲が終わりに差し掛かっていて,曲の経過時間を見たらいつの間にか6分でも7分でも過ぎていっている.まあ,よくあることではあるのかもしれない.BGMが流れていなくたってそういうことはきっと良くあることで,だから忙しくなんかないはずなのに酷く忙しいと感じてしまう.真に無駄なことなんてのは一切無いのだと私はずっと信じているつもりだけど.でも,無駄な時間,だなんて言ってみたくもなる.

_未来に向かう「かもしれない」を完全に否定することなんてできやしないじゃないか.往々にして「ありえないこと」は起こる.まぁ,基本的に低すぎる可能性はありえないこととして処理するものだけどね.

● Sep. 12, 2002 (Thu.)

_やほー,青流さんおかーりー.あと沙友ちゃんもおかーりー.と思ったら沙友ちゃん帰ってきてないや.

_という足跡を昨日残そうと思ったんですが,なんか多少微妙な文に思えたので止めました.というのは沙友嬢への言及のことですが,とりあえず蛇足的に補足しておくとただリンク先において沙友嬢が出演していないという事実に言及しているだけで他意はありませぬ.そういえば,結局白詰はものの見事にCG回収率0%のルート辿ったら満足してしまってそれ以来やってないんだなあ.まあ,正直奴等を食うのはどうよ,という意味でもあるんですが.あくまで彼女らを娘として見たかったのだと思うのだけど,どうなんだか.

_あとは血液はどうのこうのだとか,意固地がどうのこうのだとか,おんなのこさんがどうのこうのだとか,色々喋れそうなことはあるんですが.私にとってここで喋れることというのはなんとも随分限られているようで,たとえこんなところの文を見るのが僅か数十人で,しかもそのうち八割以上が流し読みでしかないという事実を認識しているにせよ,それでも可能性としてどこからでも見られてしまうというこの場所で喋ることというのはそう簡単でもないようです.え,や,もっとも動揺は隠すつもりなんてさらさらありませんけども.でもよく考えたら何に動揺してるのかってわかんないですね.ていうか,後で自分が読み返しても分かんないんだから他人が分かるはずも無いような気がしますけど.だから語らない覚悟とか言うのであればむしろそっちなのでしょうかね.もっとも自分から見れば随分都合のいい覚悟のように見えますが.

● Sep. 13, 2002 (Fri.)

_遅かった! 遅かったんだ.あと六時間,あと六時間早く気付いていれば.なぜ気付かなかった? 一週間もなぜ気付かなかったんだ? 行き先なんて予想できただろうに,目の前の途切れた足跡に気を取られすぎてしまった.途切れた足跡の続きを探していたのが馬鹿みたいだ.いや馬鹿だ.少し冷静になって考えてみればフェイクだって気付けたはずじゃないか.なんで.どうしてこんなものに騙されてたんだ.一週間もだ!

_運命,とかいうやつ.

_全てがただの勘違いと錯覚であることを願い.

_冷静になっているつもりだった自分が馬鹿みたい.追うべき者が私で正しかったのかずっと心配だった.他に適任がいるじゃないかとずっと思っていた.だから私は,ずっとただ彷徨うだけの振りをしながら,時々ちらちらと横目で足跡が無いか探していたんだ.おおっぴらに動くのが怖かった.自分がするべきことでなかったときの悲劇が怖かった.やれるのは自分しかいないという自負は恐怖に負けた.そういうことなんだろう.だから馬鹿なのだ.私は.

_聞き耳を立てていると信用できるかどうかも分からない情報が細々と流れてくる.まだ動けない.おおっぴらに動かなかったことがこんな結果を招いたにも関わらずまだ動けない.これで正しいのか,それとも間違っているのか,でも,とにかく分からない.分からないんだ.信用できる情報が少なすぎる.こんなでもまだ遅くなかったのだと私は信じようとしている.それでもまだ,私は,信じようとしている.お願い.どうして.そんなこと.

_運命,とかいうやつ.

_全てがただの勘違いと錯覚であることを願い.

_馬鹿め.どうしてそんなにして馬鹿なのだ.何をしているか,そこの馬鹿よ.そうだ,そこの馬鹿,一体何をしているんだ!

● Sep. 14, 2002 (Sat.)

_嘘だ,そんなはずは.

_でも嘘ならどんなにかいいことか.むしろそれでいいのに.こうなったらもう喋れない.待とう.待つしかない.

● Sep. 16, 2002 (Mon.)

_人は夢の中でなら飛べる.地面を離れて宙に浮遊できる.夢は現実世界の法則を無視し,変わりに夢独特の奇怪な法則が支配する.空を飛ぶには謎のキノコを食べなければ駄目だったりするのだ.わからん.実に分からん.分からんがまあ,一応空を飛ぶ夢は面白かったので良しとしておく.とりあえず寝る時間は重要と見た.

_というか,まあ,夢を覚えてるなんて久しぶりだねって話ではあるんだが,うーん.

● Sep. 17, 2002 (Tue.)

_ていうか私って協調性ないんだよね.ごめんね.ここで謝ったところでどーなんだって気がひしひしとするけどね.まあしかし,実際のところ性格とかどうとかっていうのはそう簡単に変わるものでもない気はする.本人分かってる分にはちった気をつけてるつもりだがしかし長年そーやって生きてきたわけで,気をつけてどうにかなるもんでもなかったりとか,気付いたときには遅かったりとか.でもって本人分かってない分には気をつけるったってそんなもんどないせかというわけで.

_要はいじめられるタイプってことだが.幸か不幸かよく分からんが,私はいじめられて黙っていられるほど強くなかったし,いじめられたらそれを退けられるほどには強かった.というのはもっともどこまでも私自身の主観でしかないが.私は弱かったわけじゃないと思う.でも強くはなかった.そうでないのなら,強かったけど弱かった.相反すると思える二つの要素が,何をどうしてか私の中に同時に存在して,強く,かつ弱く.強靭で,かつ繊細で.我侭で遠慮深く,傲慢で慇懃,饒舌で寡黙,そして孤独を好み人を求める.極めて気紛れ,行動基準が曖昧,何を考えているのか分からない.次に何をするか分からない!

_じゃなくてまあ何の話をしておるのかよく分からんくなってきたわい.大体においてこんな語りはあまり意味を成さない.昔から自分のことを自分で語るのは意味ないと思ってるさね.自分がどう思っていようが他人がどう思うかには関係ない.自分はこうだ,こういう人なんだ,と主張したところで,周りにそう見られないのならば大した意味はない.自分のことは自分が良く知っとるとゆーが,得てしてそうでもないというか,そうであっても意味がないってことか.とかなんとかいいながらも自分のことを語れる人は羨ましいと思ってるのでまあそこはそれである.うむ.よく分からんがそーゆーことである.うむ.

_というか書き出しから月が裏側を見せそうな勢いで話捻れてんなおい?

● Sep. 18, 2002 (Wed.)

_嫌な思い出とかっていうのはなんだかんだいってよく覚えているものだ.思い出すだに嫌な思いをすることになる.まあそれでも,そんな失敗の経験もきっと失敗を繰り返さないための糧になっていると思えば大したことはないさ.と思いたいのだが嫌なもんは嫌である.むしろ問題なのはどれもこれも似たような失敗ぱっかりで全然糧になってねーじゃねーかというあたりで,全く困ったもんである.

_はい? いや,確かに最近疲れ気味ですがそれが何か?

● Sep. 19, 2002 (Thu.)

_うーむ.なんてことだ.TRPGっていうのはなんて面白そうなんだ.まあこの人の書き方が上手いので騙されてる感も無いわけではないような気もするが,しかし昔っからやってみたくてD&Dルールブックを揃えたにも関わらず結局人が集まらずでプレイできてない私としては非常にやってみたいのである.惜しむらくはどうやら今週末あたりに開催されるらしいオフに参加できないということか.うーむ,また是非開催して欲しい.できれば私が参加出来るときに参加できるような場所で.というと限られすぎか.

_が,ちょっと待てよ? 確かにTRPGはみんなで集まって直接顔合わせてわいわいやるのが楽しいに違いない.違いないが,さすがにWeb上の知人で集まるとなると大変である.物理的距離が離れすぎているからだ.だがしかし,それでもそんなコミュニティが成立しているのは,IRCだのWebサイトだのといったネットワーク環境がそんな人々を繋いでいるからである.だったらそれでやりゃいいのだ.そうだ,いるじゃないか.IRCに.ゲームメイドの美早嬢が!

_そうだった.彼女ならみんなの前でダイスを振れる.6面ダイス10面ダイス20面ダイスといった普通に使うものから,2面ダイス要はコイン投げもできるし,1面ダイス……はあんまり意味がないが,振れる.さらに必要なら7面ダイスだろうが13面ダイスだろうが17面だろーが以下略振れるのである.うむ.なるほど.で,あとマップ.確かにちゃっちく小さいが,表示出来る.一応.かなり面倒ではあるが.あと,データ表示も,まあ一応,出来ないことはない.多分.多少どころかかなり改良の余地が必要な気もしないでもないがそれはともあれ一応出来ないことはないのだ.さて,足りないのは何だ? ゲームマスターだ! というわけなので誰かゲームマスターやってくれ.な!?

_と物凄い勢いで思ったのだが,良く考えたら何気にゲームメイドの美早嬢が忘れ去られた存在になっているのは,結局のところ人が集まらないからってことなんだよな.時間合わないし,それなりに長時間かかるし.それに,ゲームマスターに負担が掛かり過ぎる.ああ,惜しい気がするんだけどな.やっぱり集まってやったほうがいいのかな.PBEMだっけか,メールで回しながらまったりやったほうがいいのかな.うーん,上手くいかないものだ.残念.なんとか上手い方法はないもんだろーか?

● Sep. 20, 2002 (Fri.)

_やっぱり駄目だよなと思った.どうであれそれが現実だしそれが私だということ.

_寝すぎ.まあ過ぎてるかどうかはともかくだが.はやねはやおきをしよう! まるで小学生の標語.だがそれもまた良し.悪くはなかろう.きっとだ.

● Sep. 21, 2002 (Sat.)

_何か荷物が届いたかと思ったらLittle Witchからで,なにやら二体のフィギュアが入っていた.沙友とエマ.透花は初回版買ったときに入っていたので残りというかなんというか.それにしても,頼んだはいいけどかなり遅かったんで,どこかで手違いがあったとかなんとかで,てっきりもう届かないもんだと思っていた.まあ実際それほど大きな金額でもなければ問い合わせるのも面倒だったので放置しておいたんだが,届いてしまうとは.いや,いいんだが.まぁそのうち組み立てて透花と一緒に並べておくか.

● Sep. 23, 2002 (Mon.)

_今言うことじゃない.だが今しか言えない.だから結局永遠に言えなくて,その言葉は時の歯車に紛れて粉々に砕けてゆく.

● Sep. 24, 2002 (Tue.)

_いや,まあ,なんていうか.徹夜は良くないとか言われつつも結局徹夜ですよ? まあ非常に楽しかったんでいいんですけど.そうさね,まあ,いずれにせよ私がうじうじしてても仕方ないってことなんですが.ていうか徹夜のせいで一日中奇妙なテンションでしたけど? でもって多分このままベッドに倒れこんだら朝まで起きない自信があるけど,なんで私はこんなことやってるんだ.全く.

_あぁー,でも私は私なのだよな.どんなにしてもだ.

● Sep. 25, 2002 (Wed.)

_徹夜した後さらに寝ないでいるとかなーり大変なことに.ていうか頭痛が.いやなんていうかもはやそれはだめでしょう.大丈夫なのかねキミ.いえ全然大丈夫じゃないけど大丈夫です.いいですわかりましたもう寝ます.はい.明日死ねそうな気もするけど.

● Sep. 26, 2002 (Thu.)

_はい.これは風邪の症状だと思います.以上.いや以上てあんた.それと,なんていうか,運動しましょう.慢性的な運動不足で体力不足です.はい.以上.いや分かってるんだけどね.要するに軟弱.

_最近手抜きだのう.

● Sep. 27, 2002 (Fri.)

_今日も今日とて手抜きー! 手抜いて何の意味も無いようなの書いてないで素直に落とせよ,とかいうのはごもっともな気も.それでも一応落としてはいないんだぞ.うわスゲェ嘘っぽい.

_みんな元気やねー.私も中途半端に元気だけどね.がんばるよー.うん.意味も無くー.

● Sep. 28, 2002 (Sat.)

_私も遠慮はナッシングモードに移行.蛇足と分かりつつも一応言っておくともちろん独り言モード.一応.あと何の話か分からない方は忘れてください.比喩もあるし無理に読まれるとこっちが困りますので.

_言っておくけど,私は物凄い勢いで腹を立てたよ.とはいえそれは全部こっちの事情でこっちの感情でしかなく相手を考えてない独りよがりな考えだけどね.それでもやられたら腹が立つ.かなり頭に血上らせた.ぶん殴ってやろうかとかなり本気で思ったよ.でも,しばらくしてやらなくて良かったと思ったし,やっていたらやりすぎだと後悔したと思う.多分殴っても殴り返してくれなかっただろうから.もっとも,そんなとき殴れる人でないのが大きな理由だったかもしれないけど.

_何をするべきか本気で悩んだ.色々本気で考えた.一番困ったのは分からないってことだ.こちとらコネクションを断ち切るつもりなんざさらさら無いが,それでも一方的に切断しやがるならそれも仕方あるまいさ.拒絶の言葉だろうが絶縁状だろうが受け取ってやるとも.自分がそれくらいの人間でしかないってことはもうとっくに知ってる.だがな,やるならきっちりやれよ.お前なんざ大っキライだ死んじまえって一言くらい言えよ.絶縁状の一枚くらいどうして叩きつけられねえんだ.それすらできねえのに,ナイフ取り出して無言で投げて逃げ去るなんざ冗談じゃねえ.

_それからしばらく足跡を追った.投げられたナイフの意味も,そのナイフの狙いすらも分からなかったから,とにかく何か目印が落ちてないかと探してた.本人を探すべきか迷ったよ.迷ったとも.だって投げられたナイフが玩具でなく,冗談でなく,拒絶のナイフだったのだとしたら? そしてその狙いが自分なのだとしたら? だったら追うべき適任は絶対に自分じゃない.そしてそんな中途半端なことしかできないうちに,しばらくして逃げた先に思い当たった.一週間も経ったあとだ.そこにはひとつの目印が残されていて.ナイフが拒絶の意味かもしれないと知った.相も変わらず狙い先がなんだったのやらさっぱりだったし,それでもまだナイフが玩具だと信じ続けたかったけどね!

_と,まあ,愚痴はこんなもんか.相変わらず分からんのではっきりさせるべきことははっきりさせやがれってところだが,こんなところで愚痴ってても仕方ねえな.もっともむしろそのあたりは自分が以下略かもしれんが,それでもこちとらしないならしないでしないなりさ.

_あーそうそう,もちろん最後の段はデフォルトで.日程よろ.

● Sep. 28, 2002 (Sat.) (2)

_なんか無茶苦茶なことした気分.いつだって自分が正しいのかなんて分かるわけない,か.

_ともあれ,何やら手抜きはありらしいです.まあそれはそうというか,ありなしはともかくとして一部の人にとっては意味があると思ってるからやってるんですけど.やー,もっとも,そもそもからして一部の人にしか意味無いわけで,その中のさらに一部となると一体どれだけなのか非常に怪しげなんですけどね.

_ちなみにあらかじめ書き溜めておいて云々の話は,実はそれに似たような機構が既に用意されていたりします.旅行とか行って更新できなくなると分かっているときは前日に書いておいたのをそいつが勝手に更新してたりします.既に二度ほど使ったことがある模様.とはいえまるまる全部書いているのは前日の本人なんで騙す騙されるの問題じゃないですけどね.ていうか明日旅行やで更新できねえぜって素直に言えよって言われたらそれまでな気も.そうでなくたって既に日曜連載は完璧に落としまくってるしなあ.そんなわけでもしかしなくても明日は空くんじゃないかと.

_なんていうか,調子どうこうなのか知らないけど,喋ることがあるときは仰山あるのよ.無いときはてんで無い.ちなみにあるときでも喋るの面倒だからといって放っておくと喋れなくなる罠.結局,どこまでも自分がやりたいからやってるだけってことだけど.でも,そんなことが他人にとって幾ばくかの意味を持ってしまっているのは自覚すべきかも.ただ,でもさ,それってどれだけなんだろうね,ホントに.

● Sep. 30, 2002 (Mon.)

_不覚.寝落ちしちまったい.なんとも寝ていないというのはいかんかったらしい.それにしても,徹夜とか言ったら昔はまるで儀式だったんだがなあ.今じゃ結局徹夜ですが何か? みたいな.まあ得てしてそんなもんだとは思うけど.そして今後ともそんなもんに違いあるまい.

_で,寝る.


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