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Platitudinous Records February, 2003

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● Feb. 1, 2003 (Sat.)

_powered by 無職.インパクトありすぎ.生活費なら私が高利子で貸してあげるよふふふ.冗談です.

● Feb. 3, 2003 (Mon.)

_節分だったそうで.豆まいてきた.なんでやんのか良くわかんないんだがとりあえず豆が食えればそれでよしみたいな.年の数だけ食うんだとかなんだとかって言ってたが完全に無視.いいのかそれで.まあ不真面目にも程があるってほどに不真面目に一応の節分行事を敢行したわけだが,まあ,なんだ.そんなもんだろ.

_こういうことは今こそ廃れてきてはいるけど,親の時代ならまともにやっていたんだと思っていた.でも良く聞いたら母親の子供時代は節分なんかやらなかったらしい.なんでなのかは結局良く分からなかったが,豆を買う金なんざ無かったんじゃないか,という話で落ち着いた.要するに,豆を投げるなんて論外食べ物は粗末にしちゃいけません,という話だったんじゃないかと.まあどうでもいいのだが.

● Feb. 4, 2003 (Tue.)

_STL万歳.ていうか今頃STL使い始めたというのもアレだ,遅い気もするが.便利だなこりゃ.MFCなんかよりよっぽど.そんでもなんだかんだって言って実行ファイルサイズは膨れ上がるけどまあそのあたりは仕方ないのかなあ.今時MBクラスの実行ファイルくらいはそう珍しいものでもないというかなんというかだけど.

_でもイテレータとかなんとか見てるとこのあたりはRubyをいっぺん真面目にかじってみた方が楽しそうだなあというのはあるかもしんない.なんでもかんでもオブジェクトじゃい,という潔さだとか,そういう.ただPerlがある程度は書けるようになってしまったので,わざわざRubyを引っ張り出してこなくてもPerlでいいか,なんて気にはよくなる.Perlも最近の奴をまともに勉強したら色々楽しいんだろうけど,Perlってばほら,とことん手抜き工事用にしか使わないから.それなりな規模のプログラムを書くならC/C++使うし.多分.ちと前に見た神業Perlは色々感動したけどさ.まともに書いてあったあたりがなんていうか,多分結構根性入れて書いたんだろうねアレ書いた人.

_STLも正規表現検索及び置換用意してくれ.とか言っちゃダメですかそうですか.自分で作れって言われそう.ていうか知らないだけで用意されてるのかもしれないけど,どうなのかなあ.

● Feb. 5, 2003 (Wed.)

_まあ別にSTLとMFCは排他ではないけど.片方を使ったらもう片方が使えないとかそういうわけでは別にないし.とはいえMFCのCListとSTLのlistとどっち使いますか,と言ったらSTLを選びたいなあという話ではある.別にどっちでも大差ないって言えば無いのかもしれないけど.まあ,あと言えばSTLはISO標準なのに対してMFCはMicrosoftのものなので,MFCを使っちゃうと移植性が無くなっちゃうのが難点といえば難点かな.もっともMFC使う場合なんてのはバリバリにWindows依存のプログラムなんだから移植性どうこう言ったところでそもそもそんなこと考えてないんだろうけれど.

_それでも,一応自分が過去に書いたコードって言うのはそれなりに財産になるし,その財産がいわゆるコピペで修正無しに動くのならそれに越したことはないかなと.

● Feb. 6, 2003 (Thu.)

_気付いたよ.アレだ,STLに正規表現ライブラリ入れてくれって言う前にほれ,お前そんなもんlexとyaccを使えと.

● Feb. 7, 2003 (Fri.)

_仕事順で私が必ず最後なのは,私の仕事が遅いから.私が途中の仕事を請け負ってしまうと,私より後ろの人が私の速度に合わせなくてはいけなくなるから.

_なのかな,とか.

_まあどっちにしても全体に掛かる時間は変わらないのだろうけど,時間をまとめるという意味はあるかもね.

● Feb. 8, 2003 (Sat.)

_2003年春発売切望.いや,まあそこはそれ,私本人としては別にいつでもいいが.

_曲が謎.まさか公式のもの? と思いきや公式見られないし.それっぽいテイストではあるんだが,どちらかというと青空の後継っぽい雰囲気で,青空同様ちょっとキツくてあんまり好きじゃないんだが,どうなんだろう.ただ,公式のものでなく誰かが真似して作ったんだとしたらそりゃあもう良く作ったねとしか.まあ実際のところどうなのかは私ごときでは判別付かん.

● Feb. 10, 2003 (Mon.)

_大往生のPS2版プロモ.いやアレはどこをどうつついても無理だろう……お前それ避けてるんじゃなくて当たってないだけちゃうんかと.とか思いたいんだがやっぱアレちゃんと避けてるよなあ.どう見ても避けてるんだよなあ.いやもうすげえっていう以前に呆れるしか.しかし逆にアレ避けられたら色々楽しそうだなあ.ていうか無理だけど……無理だってば.少なくとも私には.

_買う気でいるあたりが身の程知らずですよ?

● Feb. 11, 2003 (Tue.)

_眠かったには眠かった気がするのだが,なんだかんだって寝られなかったので結局朝4時だか5時だかまで起きていた.一瞬IRCにでもいって文月さんに延々愚痴を聞かせ続けようかとかも思ったのだが,止めた.IRCそのものが少しばかり重たく感じられたのも理由のうちではあるものの,どちらかというと愚痴が愚痴になりそうになかったからだ.

_私がそんなことを喋るときは,大抵が比喩でなんとでも解釈できそうなものか,そうでなければ抽象的で分かりづらいものが多い.だから聞いているほうは愚痴を聞いているというよりか,何がなんだか分からないがとりあえずなんか喋ってるというレベルでしかないのだろう.それはそれで相手はともかく私自身はいいのだが,今回はそんな話はできそうになかった.だから止めておいた,というだけだが,もうどうでもいいことか.いずれにせよ結果が分かるまではどうしようもないことだし,個人の力ではどうしようもないことというのはあるものだ.投げられたダイスはの目が何になるかを言うことは誰にも出来ないのだ.イカサマでない限り.

_もっとも,それはイカサマならば言い当てることもできる,ということなのかもしれないが.ただ,今回は何の細工もしていない.今からイカサマをするのは難しい.

_そんなこんなで,一旦寝たらしっかりとまる一日寝てしまった.正確には昼頃に一度起こされたのだがまた寝てしまったのだ.何度か電話をくれた人には申し訳ないことをしてしまった.別に忘れていたわけでは,ないのだが.

● Feb. 12, 2003 (Wed.)

_彼女が小屋から走り出てきたとき,私は泣くしかなかった.彼女の運命を知っていたが故に.彼女の未来を知っていたが故に.この娘にはとても過酷な運命があることを,知ってしまっていたが故に.

_未来は誰にも分からない.だが,それは幸せなことなのではないだろうか.

_そして悲しきことに,彼女も彼女自身の運命を知っていた.

● Feb. 13, 2003 (Thu.)

_コンピュータは色々とりあえずやってみることができるというのが強みだと思う.これをやったらどうなるだろう,こっちをこうしたらどうなるだろうと,気軽に実験ができる,ということだ.試行錯誤の手助けをする道具としてはなかなか優秀である.抽象的な話だけだと理解できない,というのは当然だと思う.人間,やっぱなんでもかんでもとにかく具体例をやってみるというのは基本だと思うのだ.

_そんなこんなでこっちからGridlock.良くできたパズルだと思う.とりあえず40まで全部解いたが,というか二週解いたが,やっぱりなんでもやってみることができる,というのは強みに思える.解き方は人それぞれだろうから別にこだわりがあるならそれを否定する気はないが,とりあえず解くだけならなんでもかんでもやってみることだと思う.失敗してもすぐ戻れるし,わけわかんなくなったらリセットすればいい.別に時間制限も回数制限もなく,不正な手はそもそも実行できないから,手当たり次第できる手を試していけばとりあえず解けるのだ.どうしても解けないという人は大抵「これをこうしても無理だし」と,頭の中だけで考えて実際にやらずに可能性を切り捨ててしまっていることが多い.そして,こういったパズルというのはいかにもそうして切り捨てられそうな手に正解があったりするものだ.えてして頭のいい人というのはそういった罠にはまりやすいのではないかと思う.

_二週やった理由は,始めはWebでやっていたのだが,Level36にびっくりして,後にOffline版があることに気付いてそっちではLevel36はどうなっているかということを確かめたかったからであるが,結局Level36にはどっちにもが居た.しかし一度解けたところで二度目が解けるとも限らないものだ.というのは,私の場合手当たり次第あれやこれややっているうちに,まさに「あれっ?」というレベルでいつの間にか解けている,というのが常であって,実際に解いた手段を覚えているわけでは無いからだ.知恵の輪なんかも大体そんな感じである.というわけで二週目も楽しめた.というか苦労した.確かに解いたはずなのに,などと焦るのもまたそこはそれといった具合である.実は妙に記憶が残っている分だけ手数を切り捨てがちになり,初回より苦労したのではないかという話すらある.困ったもんだ.

_それにしてもLevel36は,「ああ,こいつさえなければ」という誰しもが思う夢を叶えてくれる素敵なLevelだったと思う.ていうか,始めは要するに普通にやっても解けず,に気付けというLevelなのかと思ったが,どうやらを通常ルールとして扱っても解けるようだ.多分最短44Movesでいいと思う.もっともの移動がカウントされないので,実際のMovesの表示はこれよりも少なくなるはずだが.

● Feb. 14, 2003 (Fri.)

_パズル系で色々具体的にやってればいつの間にかできてて,何度かやってるうちにパターンとか分かってきたりするっていうのは,要するに具体的なこと色々やってるうちに抽象的なことが分かっていくっていう学習パターンと一緒ってことなんだろうか.

_ところであっさり二週と言われてますが安心してください.別にそんなにあっさりってわけでもなく実はめちゃ時間掛かってます.ええ.いや暇人とか言わないでやってください.へこむんで.おおよそ暇じゃないはずなんですが周りから見て暇そうに見えるのは要するにモチベーションの問題なのであってとかここで言い訳しててもどうしようもないのでやめておきますが.精神調は体調に思いっきり響くので気をつけましょう.何言ってるんだ私.

_ところでLevel29ですが,確かに結構面倒ですね.最終状態のスクリーンショットとかも取ってみたんですが,こういうパズルを好きな人っておおよそヒントの類を非常に嫌う人が多いので公開は止めておきます.頑張ってください.

● Feb. 15, 2003 (Sat.)

_かれこれ半年以上放置してある日曜日のアレですが,そろそろ終わらせることにします.明日のを含めて四回です.なんていうか,そろそろ終わるなそろそろ終わるなと思ってからずるずると延々続ので困ってました.とにもかくにも終わらせます.誰がなんと言おうが終わりは終わりです.それで終わりかよって言われても終わりです.はい.色々気になる点はありそうですが,なんていうか,うーん.まあ精進します.ええ.戯言は以上です.今のところは.

● Feb. 16, 2003 (Sun.)

NOTE:連載(29,30,31,ALL)

「クレアッ!?」
 最悪だった.
 おおよそ,最悪,というのは最も悪いということであって,要するにこれ以上悪いことなんてないのではないか,という意味だ.ようやくにして再会を果たした父親は目の前で酷く驚いていて,とにもかくにもこんなに驚いたところを見たことがない.見たくもなかった.さらに叫んだ内容が内容だった.母親の名前.実際自分は知らないが,とりあえず母親だと聞かされた人の名前.そんなにも自分はその人に似ているのだろうか.顔も知らぬ父親に殺された人に.予想だにしなかった展開に彼女は本気で参っていた.
「――大丈夫? あなた沙漠で倒れていたのよ」
 それでも彼女は竜との約束を思い出す.捻れた時の中ではあってはいけないことを起こしてはいけない.ここでこの少年に自分がリヴィアであることを――即ち彼の娘であることを悟られてはいけないのだ.おおよそ最悪という事態において,気付かれていなかったということはせめてもの救いだったのか,でなければ,さっさと悟られて掟破りとして処分された方が幾分かマシだったのかもしれない.
「ああ,そうかもしれない.とりあえず体のほうはなんともないよ.助けてくれてありがとう」
 よもや御礼を言われるとは思っていなかった.思っていなかったが,状況からしてそう言われるのも無理はない.彼も落ち着きを取り戻したようで,良く知っている父親そっくりだった.いや,本人か.
「君は――」
 言いかけたものの,急に口をつぐんだ.そういえばよくこんなことをした.わざとなのかそうでないのか,全部をいわず中途半端に終わらせて続けてくれないことがよくあった気がする.自分にもそんな癖があるんじゃないだろうかと,彼女は心の中で苦笑するしかなかった.
「いや,そうだった.名前は?」
 ふと問われ,彼女は焦った.名前? ろくにそんなことを問われるなどと思ってもいなかった.思ってもいなかったのだが,しかしながら普通名前くらいは尋ねられるものだろう.だが素直にリヴィアだと答えるわけにもいかず,リーだと答えるわけにもいかず,適当な偽名など考えていたはずも無く,結局彼女はいい加減な名前を口走った.
「リズよ.リズと呼んで」
「そう,じゃあ,リズは信じるかい? 僕が,千年も昔の人なんだってこと――」
 信じるも何もなかった.自分はその千年という時を捻じ曲げてここに居るのだから.
「千年? 一体何の話なの?」
 そして,捻じ曲がっているからこそ,まともな受け応えなどできやしないのだった.
「うん.千年だ.竜との約束,いや,世界に刃向かった罰,かな.魔道士――そうだリズ,魔道士って,まだ,居るの?」
 どう受け応えしていいのか良く分からなかった.
「魔道士? ええ,居るわ」
 でもとりあえず,自分の杖を見せて,答えた.
「ふむ.なるほど,魔法使いは普通に居るのかな.まあとにもかくにも,僕はその魔道士だったわけさ」
 彼はそう言って,脇にあった派手な装飾の施された杖を手にとって笑った.
「でもね,僕は――あ.あんまりお喋り老人みたいになってもいけないね.まあ,君が聞きたいなら続けてもいいけど――」
「いえ,是非聞かせて欲しいわ」
 そう,是非聞きたかった.彼が何故自分の前から姿を消したのか.何故自分の前から姿を消さなければならなかったのか.リーはまだ知らないのだ.
 とりあえず彼女は近くにあった椅子を引っ張ってきて座った.
「どうぞ,続けて?」
「聞いてくれるの? ありがたいね」
 そう言って少年は笑った.とても若いのに――彼女とさして歳も変わらぬだろうに,何故かこのときばかりは少しばかり年老いていたように見えた.

● Feb. 17, 2003 (Mon.)

_教訓.パスワードをこまめに変更するのはセキュリティ上好ましいことだが.せめて変更するときくらいは丁寧に新しいパスワード打とうな.変更するときは一応確認のために再入力させられるけど,アレ両方とも同じように間違って入力すると大変なことになるゾ.

_いや.ごめん.なんていうか,パスワード入力するときって画面に文字が表示されないもんで,自分が何打ってるのかわかんなくなるのよ.いやごめんてば突っ込まないでよ.しかも,なんか今回何故かShiftキーの効き具合が悪かったらしくて.さらに追い討ち掛けられたわけで.なんていうかもう20回くらい連続で認証はねられたりとかだ.ていうか結局何を間違って打ち込んだのかわかんなかったんだけどな.おいおい.まあ今回のは一応手元の秘密鍵のパスフレーズ変更だったんで再生成してpublic登録しなおすだけで良かったけど.これ普通にログインパスワードとかでミスったらやばいよなーとか.いや前はログインパスワードでミスった気がするが.ていうか二度目かよ.ダメじゃん.

_どーやったら二回連続で同じように間違えられるんだ? と甚だ疑問に思う人は多いでしょうがいいからもうそこは突っ込まんといてくださいってば.

_というわけでダメさ加減露呈のコーナーでした.あー恥ずかし.

● Feb. 18, 2003 (Tue.)

_便利だ.zlib.なるほど使ってるアプリが多いのもうなずける話である.はじめはdeflateとかinflate系しかないと思っていて,確かにこれなら自分で何か細かいことをしようと思ったら便利ではあるけど,単になんでもいいから圧縮できればいいやとかそれが解凍できればいいやとかいう極めて簡単かつ怠惰な欲求に対しては,初期化とかループとかなんとかで結構面倒だなあと思っていたんだけど,実はgzopenとかgzreadとかあったようで,なるほど一般的にCプログラマが使い慣れているであろうCの標準関数とほぼ同じ形式で圧縮ストリームが扱えるというのだからそりゃ便利である.まあ完全に一緒か,というとどうも引数の順序や数が違ったりして全くそのままというわけにもいかないようだけれども,それでもループ回すよりかは楽でよかろう.とりあえずgzdopen(fileno(stdin), "rb");とかやると標準入力に圧縮ストリームを突っ込めるらしい.同じように標準出力に圧縮ストリーム出すならgzdopen(fileno(stdout), "wb");と.あとはgzread/gzwirte,gzcloseなわけで,随分便利に作られているものだ.ついでにgzprintfまであるらしい.まあ圧縮オプション系を管理しなければならないときは通常のストリームと同じというわけにもいかないだろうけど,それでもそうそう大きな手間がいるわけでもなし.

_まあdeflate/inflateのループくらい真面目に書けよって言われたらそれまでなんだけどさ,今回のは非圧縮用として既に書いてあったプログラムを圧縮バージョンに書き直したいって言う話だったもんで,つい.

● Feb. 19, 2003 (Wed.)

_Rubyは面白そうだなと思ってはいるんだが,イマイチまともにやる気がしないのは,要約してしまえばPerlの方が現状普及しているから,ということになる.現状Perlで間に合っているのに,まるでその互換言語といわんばかりのものにわざわざ手を出す必要があるのかとか,Perlの場合は大概UNIX系のマシンならインストールされているだろうけど,Rubyは本当にそうだろうかとかいう話なわけだ.どうせなら先にRubyに手を出すべきだったのかもしれない.ただPerlが先だった理由は,PerlとRubyの両方を知っていた上で,Perlの方が普及しているようだし,ということでわざわざ選んだわけではなく,仕事でPerlを使わざるを得なかったからであるから,不可抗力といえば不可抗力と言えなくもない.Rubyを知ったのはその後のことだ.

_ただRubyがPerlの互換言語かというと,それはどうか.思想とか主な使用目的とかいうことであれば恐らくPerlはかなり近い位置にあるんじゃないだろうと思うが.でもRubyは面白そうなんだよなあ.Perlと似た思想の元にあるようでありながら,確固たる自分の思想を持っているように見えてならない.もっとも,Perlを使っているとはいえまともに使い込んだわけでもなく,ましてRubyなんか10行程度のサンプルコードみっつくらい打ち込んだだけなわけで,それで両言語を語ろうなどと傲慢もいいとこだが,ただそんな気がするというだけのことだ.

_まあ,ぶっちゃけ現金な話をすれば,Rubyを勉強することで得られる実益はどんなもんなんだろうか,ということなんだが.

● Feb. 20, 2003 (Thu.)

_Cygwinは凄い.なんだかデーモンをWindowsのサービスとして実行できるらしい.それは知らなかった.何気にsshdとかサービス実行してやればsshログインできるとか.それって結構面白いんじゃないだろうか.今あるファイルサーバー代わりのマシンで試してみようか.

_とまで思ったのだが,そもそもGUIが基本のWindowsに何が悲しくてわざわざコンソールログインしなきゃならんというのだ.ファイル共有は別にWindowsだけで完結してるし,sshでログインして操作することなんてあるのかといえば全く思い当たらない.リモートからシャットダウンとかリブートとかできるかもしれないが,それって同じ家にあるマシンに対してやることなんだろうか.他にやることといったって,GUIを基本としてるWindowsのアプリなんかろくに動くはずもなかろう.動くのか? 動くなら楽しそうだが,それでもやっぱり大きな意味はない.やるならftpdとかhttpdとかだろうかと思わなくもないが,どうせ他人のNATの中だ.全く意味は無い.それに大体そういうことはNIU鯖で間に合っているし,そうでなくたってAN HTTPDかTinyFTPDで十分だ.

_で,結局使い道がなかった.

● Feb. 21, 2003 (Fri.)

_Cygwinは凄いその2.普通に知らなかったんだが実はX Windowが入っていたらしい.何っ.てことはアレか,Tgifとか使えるのか.も少し早く知るべきだった.というのは要するに,Windowsはペイント系は割と充実してるけど,ドロー系は何気に見当たらないわけで,ここでTgifが使えるならドロー系の作画ソフトとして割といい感じに働いてくれるのではなかろうかというわけだ.

_で,やってみる.何気に日本語化の解説があったのでバイナリ拾ってきて入れてみる.ていうかこの解説サイトも何気にTgif使いたかったっぽい雰囲気なのね.まあいいけど.とりあえずやってみたらおお動く動く.普通に動くじゃん.というわけで調子に乗ってTgifも起動してみる.起動する.おお,いいかも.と思ったが,時々日本語入力が変だな.まあ動くしいいんだけど.と思ったら時々マウスカーソル固まるし.何が悪いのか良く分からんし解決策も良く分からんが,こりゃ実用しようと思ったら随分こまめに保存が必要なんじゃなかろうか.ていうかその前にTgifは異様に使いづらいのが難点なんだが.これどっちかっていうとまだWordの図形作画のほうがマシじゃないか.慣れてないだけかなあ.まあ使えるだけマシってところかな.

● Feb. 22, 2003 (Sat.)

_変なときに寝るとホントに夢見がおかしい.でも,まあ,夢は夢として,余程のものでなければそれもまた良かろう.

_寝られるうちに寝ておけばよかった.と思ったが,結果に変化はなかっただろうな.

_窓を開けよう.

_別にCygwinで無理してTgif使わなくても,Windowsで使えるドロー系ツールなんてのがあったんですね.もともとUnix系で開発されたのが移植されてきたみたいな感じだけど,別にそのあたりは使う分には関係ないし,むしろUnix系と親和性が高くていい.あっさり真面目に動くし,出力形式も必要十分みたいだし,Tgifよりか使いやすいし,結構良いかな.日本語入力だけが多少微妙ではあるけど,出来ないわけではないし.Tgifで作業しろってことでない限りはこれ使ってみるかな.Tgifで,って指定されちゃったらどうしようもないんだけどさ.

_夢というキーワードで自分の雑記リストを検索してみた.あまり話題にするようなことはなかったと思ったけれど,それでも少しは話題にしていたみたい.夢とは全然関係ない話もあるけど,それはむしろそうでなくっちゃいけないでしょう? どちらかというと私自身普段は夢と縁が無いので,久々に夢なんか見るとそれはそれで珍しく感じられるから,逆にある程度の数ができてしまうのかな,とかね.

_夢なんて普通おかしいものだろうか?

● Feb. 23, 2003 (Sun.)

NOTE:連載(30,31,32,ALL)

 聞いてくれるの? ありがたいね.
 そう,さっきも言ったけど,僕は魔道士だった.この杖を母さんから受け継いで.いつだったかなぁ.僕にも娘ができたときだったよ.むしろ,娘を作るために受け継いだって感じだったんだけどさ,ああ,えっと.魔道士の家系とかってわかってる?
 ああ,分かってるなら話は早いや.僕はある弱った子を拾ったんだ.拾ったって言うと語弊があるかもしれないけど,多分彼女は親のいざこざに巻き込まれたんだろうね.倉庫にずっと放って置かれてたみたい.本当に弱ってた.いくら魔法でも助からないと思ったんだ.だから,魔道士の後継としての命を与えるしかないと思ったんだ.その子を助けたかったんだよ.僕はね.
 それで,僕は母さんから魔道士の杖を受け継いで,その子を後継として決めた.そして,その子を手放さないと,一人で歩けるようになるまで絶対に手を放さないと僕は僕に誓ったんだ.
 はは……でも馬鹿でね,僕は.
 そうやって誓ったと同時に,僕は僕の探究心をそのまま実行してしまった.何って,僕は魔道士としての責務を果たさなかったのさ.知ってるかい? 魔道士には世界の支柱としての役割がある.僕はその世界の支柱としての役割を果たさなかったんだよ.だから世界は,僕の時を奪うことに決めたらしい.そう,だから娘には――リーって言うんだけど.リーには悪いことをしたと思ってる.思ってるけど,それでも僕はリーを一人で歩けるようになるまで育てたつもりだよ.むしろ,一人で歩けるようになるまで世界に抗い続けた.そして僕は,世界に抗う,ということがどんなことか,それを身を持ってして実験してみた,というわけさ.
 結果はこれだけどね……でもまあ,魔道士としてというよりもむしろ魔法使いとしての研究心っていうか探究心っていうかなんていうかね.それとしては意味があったと思うよ.きっと昔にも僕みたいな馬鹿は居たはずさ.でも人の身で世界にこれだけ近づいたのは僕が初めてに違いないなんて今でも自惚れてる.どうだろう……リーは多分もう死んでしまって,もし命が続いていたとしてももう80代くらいは世代交代してるだろうけど,今リーにこの話を聞かせることができたとしたら,彼女は一体どんな反応をするんだろうね.
 馬鹿な親だって罵ってくれるかな.
 何故自分を放り出したのかと怒ってくれるかな.
 それとも――ありえないと思うけど,凄い研究をしたと褒めてくれると思う?
 分かってるよ.分かってるさ,僕は馬鹿な親だって.リーには申し訳ないことをしたと思ってる.でもきっと彼女は強く生きてくれたと思うよ.少なくとも僕はそうやって育てたつもりさ.僕の自慢の娘でね.可愛かったし,強かったし,まあ,ちょっとおっちょこちょいだった気もするけど,それでも小さい頃から上手に魔法を使ったし,それからどんどん魔法の腕を上げてった.料理も美味しかったしね.それに,そう,丁度君みたいに,綺麗な,本当に綺麗な銀髪と,真っ白な肌を持ってた.今会えたら謝らなきゃならないとも思う.精一杯抱きしめてやりたい.僕だって,どんなにかもっと傍に居てやりたいと思ったことか.でも――世界は,そう,世界は,世界だった.世界だったんだ.
 ああ,泣かないでくれ.君が泣かないでくれよ.君が泣くことないじゃないか.そんなに僕の話に感動してくれたかい? はは,ありがたいね.それにごめんね.こんな馬鹿な話を聞かせて.ほら,こっちへおいで.泣いたら可愛い顔が台無しだ.君はリーに良く似てるんだから,そんな風に泣かないで笑ってよ.
 そう,本当に良く似ているよ.だから笑った顔を見せて.
 ――ごめんね.

● Feb. 24, 2003 (Mon.)

_悪いところは,少しくらい痛いほうがいいのかもしれない.日常生活に支障をきたさない程度に.痛みが取れるのはいいけれど,ともするとそこがまだ悪いのだということを忘れそうになる.

● Feb. 25, 2003 (Tue.)

_80GBと表記されたHDDがいっぱいなのは一体どういうことなのか.あればあるだけ使うのがハードディスクと冷蔵庫だというが,全くだ.ごそごそと無駄なファイルを消しまして10GBくらい確保.あっさり確保できるあたりはいかに無駄に使ってるかが分かるというかなんというか.まあ,要らないけどあったら便利ってファイルはそれなりにあるしね.要するにHDDの内容をメモリにキャッシュするのと同じように,CDの内容をHDDにキャッシュしてるようなもんか.まあ,使ってないキャッシュから消していかないとな.

_冷蔵庫もある意味キャッシュなんだろうか.販売店からのキャッシュ.

● Feb. 26, 2003 (Wed.)

_なんかSleipnirを新しいバージョンにしたら一部のサイトのソースコードが開かなくなった.まあ,そうそうソースなんて覗かないし別にいいんだけど,開けるサイトと開けないサイトがあって謎だなあ.そいや,アドレスバーのアドレスっていう文字列と,検索バーの検索っていう文字列はiniの編集で削除できるってことを始めて知った.これで多少は表示領域が広くなったかな.ツールバーのほうはそもそも二つしかボタンないんだけどね.進むと戻るだけ.一段階戻るだけならBackSpace使うからいいんだけど,複数段戻るときはどうしても欲しいから.でもあんまり進むボタン使わない気もするな.消すかな.

_あとTeraPadのほうは今0.77を入れてみたばっかり.何が変わったかはよくわかんないけど,ま,普通に使えてるしいいや.

_で,MagicSpellの方もいつの間にか新しいのが出てたので差し替えてみる.特に何が変わったってわけでもないみたいだけど,なんとなく入力が軽くなったような気がしなくもなく.錯覚かもしれないけど.

_とりあえず普段使ってるツール系はこんなもんかなあ.他色々バージョンアップしてるんだろうけど,追っかけるのも結構面倒.実際使えてれば問題ないと思うんだけど.一番困るのは開発中止とか公開中止とか.それが怖いから自作する部分っていうのは無いわけではないんだけど.ないんだけど,まあ,さすがに全部ってわけにもいかないし.結局一番安心できて手っ取り早いのはソースコードがあることなのかなあ.

● Feb. 27, 2003 (Thu.)

_静かなマシンが欲しいなあと.前使ってたIBMのHDDはやかましすぎたため取替えてそのまま二台も80GBを遊ばせっぱなしなのだが,静かなのとどっちがいいのか悩みどころだ.まあもっともそのHDDってば音がかなり煩かったっていうよりも怖かったんでっていう部分もあったんだけど.しかしながら電源やCPUのファンを止めるわけにもいかず,まあ普通音楽でも流してれば聞こえない程度ではあるんだけど,夜になって周りが静かになるとどうも耳障りに思える.入江さんのところにあった存在感すら危ういあの静かなマシンに憧れる.全く,最近はグラフィックチップにまでファン乗せやがって,なんでもかんでも速けりゃいいってもんじゃな

_いや.まあ速けりゃいいってのはまあいいとしよう.大体,どうせ数年後にはハードウェアが進化するしと言ってプログラムを書くのは私らなわけで,そこは速くなってもらわなければ困る.今回問題にしているのは別に速くなることじゃなかった.要は速くなっても発熱しなければいいのだ.それが難しいとか無理だとかいうのなら,まあ仕方ない.そっちはさておき,だったら静かに冷やす方法をなんとかすりゃいいのだ.というわけで誰か静かに安く冷やす方法を早急に開発だ.アレか.液冷ってやつか.

● Feb. 28, 2003 (Fri.)

_終わったですか.おめでとー.そいや私もExpertはやってないなあ.まあ確かに回転するだけで何の面白みもないわけだけど.私はどちらかっていうと,ただ回るだけでこれほどまでに難しくなるのかっていうのに結構感心したな.たったこれだけのことで一気に難易度を上げてくるあたりは良くできてるなあと.しかし,これでやると酔うのでやめとく.気分悪.まあ,こいつを解くには対象の向きが変わっても状態を把握できる能力,なんてのが必要なのかも知れないなと.


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