[Top] > [Records January, 2002]

Platitudinous Records January, 2002

【<旧日記】【一覧】【新日記>】

● Dec. 1, 2001 (Sat.)

_気力の失せまくる日が続く.あれもやりたいこれもやりたいと色々あるにはあるのだがまあそう簡単に手は付けはじめられない.まとまった時間がとかメシがとか馬鹿馬鹿しい言い訳はあるが馬鹿馬鹿しいのは承知の上である.失敗を怖がっていては何も出来ないが,やった結果失敗して命を落としてしまっては意味が無いのもまた正しい.なんだ,アレか.勇気と無謀は違うってやつか.どうでもいいが.もっともこの時代何をやったところで命だけはつなぐことが出来そうなもんだからなにやったってそう簡単には死にはしないのだろうが,それでも怖いものは怖いのである.

_失敗からこそ学ぶことがあるともいう.そもそも今の私のプログラミング技術や知識,パソコン一般についてもほぼ全部そうやって手に入れてきた.パソコン関係を壊した経験はハード的にも四度ほど,ソフト的に壊したことなど数え切れないほどあるし,プログラムも致命的なバグだって数えられるなら数えてみろという感じだ.どころか,現在稼動中のプログラムに手を加えて大変なことになったことだってあるのだ.だがその失敗があってこそ今の私があると自信を持って言える.逆にいえば,自分でぶつかって失敗してみないと理解できないとろい脳みそでしかないともいえる.それはともあれ,昔はそんな失敗の責任なんか全部他人に押し付けるような勢いでがりがり色んなことをしたもんだが,最近はその責任を自分でとることや,また他人にどれだけ迷惑をかけるかとか,そういったことを先に考えるようになってしまったらしいのだ.それ自体は悪いことではないと思う.だけどそれに縛られすぎて身動きが取れないのでは意味が無い.

_一度も転ばずに自転車に乗れるようになった人はどれだけいるだろう.手に豆を作らずに逆上がりが出来るようになった人はどれだけいるだろう.鼻を痛めずに水泳が出来るようになった人はどれだけいるだろうか.転んで怪我をするから自転車の練習をしないさせないは本末転倒だということだ.だが同時に交通事故で命を落とす危険性があることは肝に銘じなければならない.要はバランスなのだろうが,難しい.

_前にも似たような話をしたことがあるような気もするし,ないような気もする.ここではなくてまた別のところで話したのかもしれない.似たような話を何度もする癖は治っていないらしい.でも時を越えてまた同じ話をする私がいるのなら,私の中でそれは変わっていないということなのだろう.それがいいことであるか悪いことであるかはまた別の話である.

● Dec. 2, 2001 (Sun.)

 NOTE:一応連載(13,14,15,ALL)

「スタンリー,何か持ってる?」
「何か,とは?」
「食べるものさ」
「自分の分なら保存食を持っていたはずだが」
「ああ,それなら良かった.僕らも自分の分しかない」
 火が焚かれると,三人で携帯食を食べ始めた.御者はまだ目を覚まさなかったので,少し多めの毛布を使い,寝かせておいた.もっとも,スタンリーは,ここまで目を覚まさないとなると,少年とリーが色々ごたごたを避けて魔法でも掛けたのではないかと疑いはじめてはいた.なにせ毛布かけるときにかなり動かしたがそれでも目を覚まさないのである.
「おとうさん……」
 リーは少年の膝の上で少年を仰ぎ見て呟く.
「ん?」
「あっためていい?」
 保存食を温めておいしいのかどうかは分からなかったが,リーはどうやら冷めているのが気に食わないようだ.
「ああ,おいしいかどうかは知らないけど.気をつけて温めておいで」
「うん!」
 そう言うとリーは少年の膝から降りると火の傍まで行ってちょこんとしゃがみ,串の先についた保存食を火に近づけた.
「リー,焦がしても知らんぞ」
 それを見ていたスタンリーが心配して言う.
「大丈夫だもんっ.そんなこと言ってないでスタンリーもあっためたら? あっためた方がおいしいのよ」
「いや,遠慮しておく」
「ふーん.おいしいのにぃ」
 だがそこで,少年まで僕もやってみようかななどと言い出し,リーの隣に座って温めはじめた.結局のところ,温めるとおいしいということを発見したらしく二人で温めて食べていた.温める手間無しに食べていたスタンリーは先に食べ終わってしまい,毛布をひっぱりだしてごろんと転がった.
 しばらくすると二人も食べ終わり,少年はリーを抱いて大きな木にもたれかかると上からマントをかぶせた.馬車の中で眠っていたはずだが,それでもしばらくするとリーは寝付いていた.そんなリーを見て,いつでもどこでも必要な時に寝られるように,そして必要な時には起きられるようにと教育したことを少年は思い出していた.
 スタンリーも寝てしまっているようだったので,代わりに少年が起きていた.見張りが必要だろう.
「ねえ,リー.君は……」
 少年が呟いた.
「君は,その銀の髪が問題になる.そう,スタンリーの妹さんのように.もっと言うなら,そう.君の産みの母親のように」
 話し掛けられているリーは熟睡していて,多分少年の声は聞こえていない.
「要らない物を受け継いでしまったと君は思うかもしれないけど.でも銀の髪は女の子にとって有利じゃないかな.それから,魔法使いにとってもだ」
 リー静かに寝息をたてている.どんなに行動が大人びていても,どんなに言動が大人びていても,どんなに魔法使いとしての実力があっても,でもその寝顔は歳相応の可愛らしい寝顔だった.
「それから,僕はリチャードのところに行かなければ.彼の事情は分からないでもないけれど,僕は許さない.スタンリーには申し訳ないけど,明日はガルヴァディア宮殿に向かおう.ここからそれほど遠くはないはずだ」
 リーが少年の腕の中で身じろぎする.寝にくいのかもしれないと思って抱きなおし,その長い銀の髪を指で梳いてやる.
「もしジスティムティに行くのなら,そこには多分,意味だけが残ってる」
 月明かりも弱い夜空の下,リーが付けた小さな焚き火がほんのりと辺りを照らす.少年は焚き火を消す気にはどうしてもなれなかった.

● Dec. 3, 2001 (Mon.)

_そこはかとなくピンチ.時間のかかりそうな仕事が残ってるにもかかわらず日記なんか書いてる罠.ちなみにかかりそうなという部分が非情に問題で,時間がかかるとはっきり分かっているならともかくそれすら分からないので妙に焦るのです.どきどき.怖いよう.

_そんなわけでらむちゃ(Lambcha).12人の大所帯.そして朝までだべり尽くす.お陰で眠い.なんていうかもうどれが誰でどの人がなにやってるのか全然分からない始末.ごめん.そしてHTMLログ221KBは全盛期のONE卒くらあるんじゃないかとか思ったり思わなかったり.でも6人で1MBとか上には上がいるそうで世の中ってわからん.そして私は原稿を書くのか.実に怪しい.ところでタイトルから萌の字を外すというのに納得する.ONE卒って仮のまんまONE卒なんだよね実は.バナーにはいまだ(仮称)が付いている状態.なのでこっちもそのままそのタイトルで行くだろうと信じてたんですがなんだかみんな真面目にタイトル考えてるんですね.その候補の中だと「世は全てこともなし」なんていいんじゃないかと思うんですがどうでしょう.略称は「世全」? ...いや,それはどうよ.ていうかなんて読むんだ.ついでにサブタイトルは「らむだのぱいじょう」で.私ってしつこい人なんですよ実は.

_原稿的には謎の一次創作を思いつくが,しかし結局のところ浮くような気が.書くだけは書いてみようか.浮いたら削る,と.

_あと,らむちゃ中に調子に乗って早瀬さんに随分失礼なことしてしまいましたね.何を今更といわれると辛いのですが,ごめんなさい.私も小説もどきなんぞ書いてますからその気持ちは痛いほどに分かります.千歳さんと柚子葉さんによろしく.

● Dec. 4, 2001 (Tue.)

_既に日記が制作会議所になっていかねない罠.ついでにこうやって日記に書こうとするもんだからいつもの日記がかけない罠.なんだ罠だらけではないか.そうさ世の中なんて罠だらけさ.

_で,千歳さんは多分,「早瀬さんの」千歳さんです.

_あと,得尊さんらむだのぱいじょうはサブタイトルではなくてサークル名になったみたいなのでよろしく.ということは本の裏だか奥付けだかにはこれが入るんですね.ていうかホントにいいのか,世の中こんなで.

_原稿用の謎構想は,思いつくだけ思いついて実際に書き始めると全然書けない罠.そうさ罠だらけさ.というか,単に私が情けないだけなのだが.いつもそうだ.要するに文章力が足りないとかいう話である.あと,量に対する感覚がいまいちつかめない.長くなるような気もするし,全然短く終わってしまうような気もする.ページ数を編集的に切りのいい数字に揃えてくれとかいう話になると,難しそうだ.というかそもそも書けるのかとか.そんなこと心配する前に書けよな私.

_FalcomのZwei!!デモムービーを落としてみる.まあいつものFalcomらしくなかなか素敵で期待させるデモである.が,それにしても絵に違和感を感じるのは何故だろう.まあ同じFalcomだからって同じ人間なわけではないから違うのは当然だけども.ところで音楽も雰囲気変わりましたかね.慣れの問題なのかもしれないし,デモってことで立ち代り入れ替わりなのが原因なのかもしれないしよくわかんないけど,違和感はあるなあ.ゲーム内容に関してはなんだかよくわからないがとりあえず期待していいんだろうか.デモでは画面の入れ替わり方が早すぎてよく分からないのだ.なんにせよいつの間にか買っているという落ちは目に見えているが.

● Dec. 5, 2001 (Wed.)

_眠い.眠いです.とか言いながらこんな時間まで起きているのは何故だ.でも今日も寝られないんだろうなあ.寝不足が祟っている体をなんとかせにゃならん.が,よもやそれは寝不足云々の以前に体力の問題な気がしなくもない.なんだ,その,要するに運動不足が祟りまくっている,と.この軟弱者め.

_こうやってぎりぎりの更新って結構何回かやってるよなあ.そしていつも短いという.いや日付変更時刻が迫ってるんだからそりゃ書くにも長いの書けないんだけどさ.それでも一応過去ログ移動とアップロードは自動化されているからその分は余裕がありそう.それも手動だと多分既に毎日更新が嘘になりかねない勢いじゃないかな.それにしても,どこの時刻が基準なんだろう.私のマシンかしら.それとも鯖? アンテナとかに捕まってるからちゃっかり更新日時表示されるんだよなあ.

● Dec. 6, 2001 (Thu.)

_引用.ここから.

あなたを失ったことで

僕が得ることが出来たのは

自由と 寂しさと

深い絶望だけだ

_さくっと突き刺さる.痛い.

_人を失うことで得た自由はその代償に支払う寂しさと絶望に到底値しない.そしてなによりも,その自由は寂しさと絶望に包まれて行使できない.私が私の為に用意した外へ向かう屁理屈武装は,結局,その時になって大して役に立っていないことに気付かされる.そしてそれが外に向かうことにより,害すら与えていたのではないかと恐怖する.例えばそのうちの一つ.原因はどこにあったのか,今だ分からない.自分で決めたことはあるけれど,それは私の中だけでの真実でしかない.また別の一つ.また分からない.自分を納得させるために決めることもできない.僅かな希望をたぐりながら漂う.なぜ.どうして.世界はどのように変わってきて,そしてどのように変わっていくのだろう.そして人の心にはどれほどの柔軟性があるのだろう.

_人を失う.直接的には多分,死を意味することが多いと思う.だけどそうでなくても失うことがあるのだと私は知った.引っ越しなどで地理的に別れてしまい連絡が途絶えることもあるだろう.喧嘩して絶交だと叫んで別れることもあるだろう.それらに対して失うという表現をするならば,それも別に否定はしない.だけど,そうでなくて,そういうことはなくて,ただ,生きているのに,さも死んでいるような,まさにそのような状態があって.そしてそこには逆に死んでいないからこそ諦めきれない辛さがある.私は未だに,それを失ったと表現する以外の適切な表現を見つけていない.

● Dec. 7, 2001 (Fri.)

_何気に可憐嬢のところにリンクを貼るのは微妙に微妙だな.アレか,妹は神聖にして云々.でもこれって当の妹にしても迷惑だよなあきっと.でも怖いお兄ちゃんが以下略.こどもの喧嘩に親がしゃしゃり出てくるサンドワームなんてのも居ましたな.逃げるが勝ち.って何の話だ.私には妹が二人ほど居ますが最近声だけ聞いてもどっちか判別できないようになってきました.あんたら声似てないか.しかし私は父親と良く似てるといわれるのでそんなもんなのかもしれません.電話に出ると大抵間違えられます.もっとも私は電話に出ないけどな.じゃなくて,何の話だっけ.

_そうそう.更新時刻の話をしようとしてたんだっけ.で,その更新時間の話ですが,いやその,アンテナがHEADリクエストで返る更新時刻で調べているってのはわかってるんですが,そのそれがローカルで保存した時刻なのかftpでアップした時の時刻なのか,んでもってftpでアップした時に更新されるとしたらローカルマシンの時刻なんだろうかそれとも転送先のサーバーの時刻なんだろうかとか思っただけです,はい.というか,原理的に考えれば,ftpでアップするってことは受け取ったサーバーがそのデータでファイルを新たに作るか更新するということになるわけだから,ftpでアップロードした時の時刻でしかもサーバーの時計ってのが正しいんでしょうね.

_とかいいつつ,違ってたら悲しいので実験してみました.確かにその通りのようです.とすると,今度はアップ開始の時刻なのかアップ終了の時刻なのか気になりますね.新規ファイルだと作成時時刻がアップ開始で,終了時時刻が更新時刻になるのかな.というか,よく考えたら私,UNIXファイルシステムのタイムスタンプってどうなってるのか知らないや.あう.作成時刻と更新時刻って区別されてるのかしらん.

_まあそんなわけで,結局のところぎりぎりで書いた場合はアップロードが完了した時点で,かつサーバーの時刻で世間には認知されるわけだから,あんまり悠長なことしてちゃダメって事ですね.二日前のぎりぎり更新はアンテナによると59分だったそうでなかなかぎりぎり感がいい感じ.しかし更新時刻ってtouchコマンドで誤魔化せたっけ.もし間に合わないようなことがあったらアンテナが回る前にtouchコマンドで偽装しとこ.ていうか止めなさいそんなこと.

● Dec. 8, 2001 (Sat.)

_結局らむちゃで徹夜.私は一体何をやっているんだ.いや原稿書いてたり原稿のネタだししてたり.真面目だったんですよ一応.ホントですってばログ見られる人は見てくださいよ.え,そんなの二割くらいだろうって? うう.否定できないかも.いやそれにしても一臣さん素敵なネタを色々ありがとう.使わさせて頂きます.というか使わせてください.

_結局八時まで喋ってる.なんだか足して十三話はその時間まで続けるための話なのではなくて,その時間で終了するために使われたのではないのかとか何とか.でもなんて足して十三なんだよ.別にどうでもいいじゃん.しかし言い出したのは私かもしれず,神の啓示かとかシフト制にするかとか.なんやねんかそれ.

_仕方ないので朝食を食べてから寝る.と思ったら午後二時に突然妹君が私を叩き起こしに来る.なんやねんこんな時間にと思ったら来客らしい.そいやメールで行くよと連絡を受けていたような気がする.ぐは,完全に私の失態.用事としてはどうやらNetscapeやらRealPlayerやらの新しいバージョンをダウンロードして欲しいとかいうことだった.そりゃテレホもないダイヤルアップでは落とすのは厳しかろう.というわけで指定アドレスよりダウンロード.でもケーブルだと数分で落ちてしまうのだ.なんだかなあ.その後CDに焼いたはいいが追記セッションが読めなかったりする罠をくらいつつなんとか焼いて渡す.どもでした.

_で,しかしこの時間で二度寝するわけにもいかず,ということは今晩は寝ないと死ぬってことか.仕方ないので昼食.ちゃんと私の分のコーンポタージュを残しておいてくれた妹君達に感謝.でも昼食はコーンポタージュとコーヒーだけ.ま,そんなもんだ.

● Dec. 9, 2001 (Sun.)

 NOTE:一応連載(14,15,16,ALL)

「おはよう」
「ん,おはよう……」
 リーは眠そうに目を擦って,伸びをする.
「リー,御者さんを起こしてやってくれないか」
 そういうとリーは,うん,と返事をして御者の方へ走っていった.
 御者には少年のかけた睡眠魔法が掛かっていたから,それを解かなければならない.リーは意識を集中して少年の掛けた魔法を見ようとした.見る,というよりは感じられるといった方が正しいのかもしれない.いずれにせよ,リーには御者のまわりをゆるく包む糸が見えた.術者によって違う感じ方をするというが,リーは糸で見ることが多かった.
 後は,その糸を解く.それほどきつく縛られているわけではないようだったから,それほど難しくもなさそうだ.リーは杖を構えて結び目を次々と解いていった.
「それからスタンリー」
 スタンリーは既に荷物をまとめて,出かけられる状態になっているようだ.声を掛けられて少年の方を向く.
「何だ?」
「申し訳ないけど,予定変更だ.ジスティムティには行けない.ガルヴァディア宮殿へ向かうよ」
「何故だ? 関係ないだろう」
「ないかもしれないけど,まず間違いなくリチャードだ.そうでなければ改めてジスティムティに行けばいい.でなければ意味を求めて」
 スタンリーはしばらく黙っていたが,結局諦めたように言った.
「もういい.好きにしやがれ」
「あはは,なんか立場が逆だね.始めは君が妹さんの仇だって言って僕のところに来たんだ」
「それは昨日の朝の事だ.俺はどうしてこんなところにいるのか分からん」
「まあ,とにかく確認しなくちゃいけないことがあるんだ.ガルヴァディア宮殿へ行こう.リーの父親として僕も無関係じゃない.そして君の姪なら.話は全て終わってしまう」
「何? 姪? 何の話だ」
「だからそれを確認に行くんだ.つまり,はっきりしたことは分からないけど,要するに君の姪かもしれないんだよ」
「誰がだ」
「リーが,だよ! 君は少しも気付かなかったのかい? 銀の髪は世間の冷たい風が当たる.君の妹もそうだった.そしてリーもだ.暗い倉庫に閉じ込められて衰弱していた.そこを僕が助け出したんだ! そしてあの時の任務は……」
 少し間を空けて,強張った声で言った.
「呪われた女を殺せ,だ」
 スタンリーは突然冷や水を浴びせられたように立ち尽くした.なんだって? なんだと!?
「おいっ!」
 スタンリーはリーの方を向くと突然怒鳴った.
「おい,リー! こっちを向け! 顔を見せろ!!」
 魔法を解き終わって目を覚ますであろう御者を見ていたリーは,怒鳴り声に驚いたのか怯えた顔でスタンリーの方を向いた.
「なんだと……? なんだと? くそっ!」
 リーの顔を見ると,みるみるうちにスタンリーの表情が変わり,そして近くにあった木を思い切り殴った.上からぱらぱらと虫や木の実が降ってくる.
 何故だ? 何故自分はリーの顔を一度も見なかった?
「ど,どしたの? スタンリー?」
 リーが慌てて駆け寄る.
「お前は……,お前はクレアか……? お前はクレアなのか!?」
 赤い目.銀の髪.異常なほどに白い肌.そして顔立ち.似ていた.何もかもが似ていた……似過ぎていた.
「……ごめんなスタンリー.君がリーの顔を見ていないのは,リーと僕のせいだ」
 ぼそっと,少年が呟く声が届いた.だがもう,スタンリーにそんなことは関係なかった.
 一方,御者の方は魔法も解かれて無事目を覚ましたらしくきょとんとしながら辺りを見回していた.もっとも,スタンリーの叫び声などで起きた分もあるかもしれない.
「御者さん,ごたごたに巻き添えにしちゃった上に申し訳ないけど,予定変更なんだ.ガルヴァディア宮殿に向かってくれないかな.お詫びに馬車の修理と補強と雨よけ,手綱の強化とかしたんだけど,他にまだ必要なことある?」
 だが御者は事態が飲み込めないらしく,きょとんとしていた.
「あの,御者さん? 申し訳ないんだけど,いいかな?」
 そこでようやく我に返ったようで,慌てて返事をした.
「あっ,は,はいっ.もちろんですとも魔法使い様.色々ありがとうございます,目的地はガルヴァディア宮殿でよろしいですね?」
「うん,お願いするね.馬車は道に保護魔法をかけてあるし盗まれたりとかはしてないはずだから」
 そういうわけで一行は馬車へ向かうことになったが,スタンリーだけは放心状態で動こうとしなかった.少年が半ば強引に馬車に乗り込ませると,少年の魔法のお陰か馬車は以前より快適に走り始めた.

● Dec. 10, 2001 (Mon.)

_マシンを再起動しようとして落とそうと思ったら何気に終了処理中でごねて落ちないので色々試しつつ頑張ったが結局固まったので仕方なくリセットボタンをぽちっと押して再起動すると正常に終了されませんでしたエラーをチェックしていますだとかなんだとかスキャンディスクがかかって何を言いやがる正常に終了しなかったんじゃねぇ正常に終了できなかったんだろうが! などと思ってしまうくらい私は機嫌が悪いらしい.まあでも大したこたぁない,気落ち振りで言うと二週間ほど前はとことん落ち込んでたのではっきり言ってどうでもいいレベルである.ところでうちの栞は特にごねもせず快適に動いていますよなどと毎回言っているが,この程度は特にのうちに入ったりはしないのである.慣れってのは怖いもんだ.

_で,何故か原稿も書かずに一臣さんに書いてもらうためのお話の世界設定とかぼけぼけと考えてみる.いや考えてみるというか突如思いついただけであるが.でもなんだか未来話だ.一臣さんはこの設定だとどんな風に書かれるのかちょっと分からんのでプロット書くにも感覚が掴めないではあるな.いや待てその前に原稿だろう,原稿.

● Dec. 11, 2001 (Tue.)

_なんだか変な勢いで原稿ではなく世界設定を書いている罠.何で原稿を差し置いてこんなものを書いているのか微妙な感じではあるが,結局のところ書き始めてしまうと自分の文章力のなさの為に読み返しても面白くないのでやってられんということなのだろう.その分,世界設定は書くだけ書けば世界が精密になりそこかしこに次々と物語が次々と発生してくる予感がする.旅行は当日よりも前日にわくわくするのが楽しいのであり,物を買うにしてもパンフレットを集めてどれを買おうか悩むのが楽しいのである.

_とか言ってたら丁度いいタイミングでこんなものを見つけるのこと.そうだ,それだよ58番さん.それが言いたかった.

_ところで何気にSFっぽいんですが大丈夫ですか私.初めて書くよこんなの.というか反重力エネルギーってなんだよソレ.というわけで結局SFではないのか.それはともあれ,これだけ作ったんなら何か一本書いてみたい気がするよな.しかし毎度ながら穴だらけな世界であることは否めない.だから反重力エネルギーってなんなんだよ.つまり細部に渡って考えているわけではなくただなんとなく思いついたままなのである.読者に渡る情報までなら得てしてそういうものなのかもしれないが,裏はちゃんと当てておくべきな気もするのだ.もしかして気がするだけだろうか.

_で,そんなわけですんで原稿はうまいこと進んでません.あと量の感覚が掴めません.本当に出会うまでで終わりそうですね.まあそれもそれで味があるかもですけど.なんか本気で連載できそうじゃん.いや,あんまりやりたくはないけど.

● Dec. 12, 2001 (Wed.)

_名指しは名指しでもそれで名指しですか.私自身君望は終わっていないので何を言うもない気はするんですが,とりあえず指名されたからには何か言わなきゃならない気がするんで言いますと,確かにネタ的には似てるかもしれないなあなんて思ったりはします.もっとも,全て世界のパロディだとかいうならそんなもんでしょうか.私の印象としては君望より遥かに"綺麗"です.君望は気持ち悪いくらいどろどろですから.もっとも,君望の場合はそれが見せ所なのかとも思いますけど.大局的に見ると確かに良く似た話な気はしますが,でも発展した方向性というか,見せ場は全然違うかと.似たネタを与えられたけど料理の仕方が違う,とでも言うといいのかな? なるほど,卵はそれだけで目玉焼きにもゆで卵にもいり卵にもなるというわけだ.

_それにしても,なんや素敵な文を書く人やな.羨ましい.私も書いてみたいものだが,きっと逆立ちしたところで書けないだろう.表現力の足りなさ.ある思いついた場面をどのように表現するのか.要するにそういう部分が足りない.なぜ足りないかといえば,鍛錬不足はもちろんだろうが,観察力の無さが根底にあるのかもしれない.絵が描けない理由はそこにあるのだとずっと信じてきたが,文章だからといってそういう部分が必要無いとは到底言えないようだ.精進せよ,私.

_原稿はこれから書きます.萌えでないのは私のが間違いなくそうです.だから浮くかもと何度も言っているわけで,それでも一応書いてみるかというのは結局萌えかどうかは読者に委ねられるんだからやってみなくちゃ分からんだろうというあたりが理由ではあります.

● Dec. 13, 2001 (Thu.)

_今日は風の強い雨天.風だけとか雨だけとかなら嫌いではないのだが,両方となるとどうにもあまり好きではない.室内にいる分にはどうでもいいというよりむしろ一日中パソコンの前にいて外では雨が降っていたことを全く知らなかった日だってある.だがひとたび外に出ようとするとそもそも雨が降っている以上傘くらいはさしたいわけで,そうよ私だって雨に濡れたくはないのである.しかし困ったことに雨だけならともかく風も強いと横から雨が入ってくるのだ.でもって風が傘をもっていこうとするのだ.おや風君,そんなに私の傘が欲しいかね.でもこれは税込み525円もしたのだよ.高級品なのだよ君分かるかね? え,525円の傘は安もんですか? いやいーのだ.私にとっては高級品なのだ.なんでかって同じ日にお袋が300円ちょっとで傘を買ってきていたからである.

_それはどうでもいいが,実は今回の日記は第一文と第二文を書いた時間が三時間くらい間があいていたりする.なんとなく読み始めたら止まらなくなるパターンだ.ところで関係あるのかないのかよく分からないが,私にも関西人標準装備三つの神器が欲しかった.なんやねんそれは! いや,ボケ,ツッコミ,関西弁の三つやねん.そいや関西弁バージョンのATOKだかなんだかが出たんやっけかな.欲しいなあ私.普通に文章打ってると関西弁に変換してくれるんやな? 関西弁と名古屋弁と多治見弁と恵那弁と輪島弁と津軽弁といやなんか最後らへん嘘っぽくないかその通りです嘘ですとにかくその他諸々混じりまくった良く分からん私の言語も関西弁に変換してくれるんやな?? おー,そらすごいわ.びっくりやわ.とか思ったら全然ちゃうねん.なんやおもしろうないな.ところで,読み始めたら止まらなくなったテキストは関西弁やったねん.そしてボケと突っ込みもあったねん.関係はあるんやで.たぶん.

_それにしてもこの名古屋辺りの地域は二大都市圏要するに関東と関西の大体中間辺りにあるわけで,それが元で両方の言語や文化が流れ込んできて割と異文化に対応しやすい民族やとかいう話を聞いたことあるねんけどそれほんまかいな? ちょっと癖のある言葉を聞くとそれに流されるとか曖昧とか中途半端とか.中途半端か.悪かったな中途半端で.でも良く考えたら私の両親ってどこの人やん.今でこそ名古屋周辺住民だけど実は都会と田舎から出てきてくっついたん違ったか.なんや私が中部圏云々はあんまり関係ないんやないのか.ん? 育った環境によるってか? なるほど,だとすれば納得であるな.むしろどうでもいいわンなこと.

● Dec. 14, 2001 (Fri.)

_もしかしたらこの日記って実は自分で思っているよりも多くの人に読まれてるんじゃないかとか思い始めた.ちょっと調べてみると,どうやらひと月で約1500の参照数.もちろん,アンテナや更新確認ソフトのHEADリクエストは除外だ.一月約30と考えると,なんとまあ,一日50の参照数があるって話である.もちろん同じ人が二度参照するとか,流し読みだけの人とかいるだろうから純粋にそれだけってわけでもないだろうが,それにしてもこりゃびっくりだ.いつぞやは一日20でちまちまだったのが50である.なんでやねん.これはもう少し真面目に書けということなんだろうか.

_まあ,増えた要因の一つは可憐嬢のアンテナに捕まってしまった事である.ここから訪れてくださる方々が毎日約20.以前は別の方法で参照されていた方でもこちらに切り替えたという話も聞くので純粋にそれだけの数が増えたわけでもないと思うけど,それにしても結構な量ではないか.ありがたやありがたや.しかし可憐嬢のアンテナに捕まるべき日記ではないような気がするのだが世の中はそれを言うことを許してくれない.ん? なんやて? 今言ったやないんか!

_ところで,私はこれどうやって調べているかというと,何度か言ってる気がするけど実はhttpdのアクセスログをそのまま見てるんである.というか,さすがに生ログは自分とこだけではないので,それに自作のPerlスクリプトだとかgrepだとかを噛ませるわけだ.例えばHEADリクエスト除外したければfgrep -v 'HEAD'を噛ませる.さらに数を数えたければそれにwcコマンドを引っ掛ければ一丁上がりである.なんとまあ素敵なことか.パイプ機構万歳だ.ちょっと.そこ.素直にAnalog掛けろとか思った人.悪かったな素直じゃなくて.ちなみに自分とこのアクセスカウンターであるがこれも生データを表示するaliasが設定してある.でもって毎日一回カウンタ値をメールで報告してくれる.誰や,そうでもせんとメールボックスが空で寂しいんやろとか言ってる奴! 別にそれが主な理由で設定したわけではないぞ.てことは,主でない理由としてはそれもあったんか?

● Dec. 15, 2001 (Sat.)

_名古屋初雪.もちろん名古屋近辺住民の私のところも雪.朝来客で起こされたら外は雨だったのだがすぐに雪になっていた.もっともこの辺この時期の雪はどろどろだし地面に落ちたらすぐ溶けてしまうので積もるというわけでもない.そんな中昼から仕事って言うんで出かけるのだが,この雪というのは外から眺めている分には綺麗で感慨深くていいのだが,実際外に出るとふわふわと横から入り込んでくるのがどうにも頂けない.そして四時過ぎに帰ってきたら妹君はなんとまあ「お兄ちゃんどこ行ってたの?」である.そりゃないよ咲嬢.「ずっと寝てたんだと思ってた.もう四時なのにまだ寝てるのかーみたいな」君はお兄ちゃんを何だと思ってますかね一体.「いや,でもいつものことかなーとか」なんちゅー失礼な! たとえ寝とっても昼までです.どうせ起こされるんだからさ.

_そんなわけできっとこちらの方も初雪に違いありません.どんなわけだよ.それはともかく,その参照先で私が言っている「地理的に中間にあるから文化が混じって馴染みやすい」というのは実は私の持論ではなくて,どこぞの高校教諭が言ってた話です.何らかの根拠があったのか,文献を参照したのか,その辺は良くわかりませんが,でも言われてみるとそんな気はするのです.発音とかもそれなりに真似やすい,別の言い方すれば流されやすいとかも言ってました.英語の発音とかもね.もっとも私は英語はてんでダメですけども.まあそれはともかく,こうやって名古屋近辺の人が二人して納得してるってことは,むしろそれが根拠と言えなくもないのかもしれません.よく似非関西弁とかしゃべり始めるしな.ちょっと前に文章読んでたりするとその文体になってたりとかするってことも良くあるわけです.

_ところで関西周辺の人によると,大阪弁は末尾におおさかとつけるらしいですおおさか.実際の発音は会って聞いてくださいとのことでしたがなるほどという感じでしたおおさか.でもこれ鬱陶しいですねおおさか.そろそろ大阪弁はやめたほうがいいですかねおおさか.でもこれでも私はなかなかの大阪弁使いなんですよおおさか.誉められましたからねおおさか.いやでも止めときますおおさか.終了ですおおさか.全然終了できてませんねおおさか.ところでこのおおさかって逢坂と書くんですかねおおさか.微妙ですおおさか.

_...本当かどうかは実際の関西周辺の人に確認してくださいねおおさか.

● Dec. 16, 2001 (Sun.)

 NOTE:一応連載(15,16,17,ALL)

「馬鹿だね,僕は」
 宮殿へ向かう馬車は重い空気に包まれていた.スタンリーは壁に手をつき項垂れていたし,リーはそれを心配そうに眺めていた.少年は窓の外に向かって,呟き続けていた.
「僕は初めから分かっていただろうか? 僕は一体何を忘れてきた? 証拠が欲しかった? でも,渡さない.渡せない.誰にも……」
 誰にも渡さない.リーは僕の娘だ.自分で助け自分で育てた.僕はどうすればいいのか分からなかったけど,リーはよく育ってくれたと思う.母さんは言ってたっけ.魔道士の血が流れる子は普通の成長はしないのだと.見ていれば分かった.リーは全然普通の育ち方をしなかった.僅か二年.僅か二年だ.たった二年という時間で第三級魔法使いにまでなった.日常生活であまり苦労するようなことはなかった.何も考えなくて済んだ.まるである程度育った子を引き取ったような感じだった.
 僕も,そうだったのかもしれない……
 でも,妙なところで理解してなかった.お父さんという言葉が父親を意味する言葉だと少しも理解しなかった.今もしてない.ただ,僕がおとうさんと呼べと言ったからそう呼んでいるだけ.誰を呼ぶにも呼び名を尋ねる.相手が答えた呼び名でそのまま呼ぶ.何故? 何故理解しない? 僕が理解したのはいつだった? 分からない…….
 そうだ.困ったこともあった.肌が白かったから,陽光に弱かった.すぐに荒れ,焼け爛れた.だから,まずやらなければならないことは,その肌を陽光から守ることだった.僕はそのための研究をした.ひとつの魔法を完成させた.それで,リーを守ることができると思った.実際に今も守られている.それから,赤い目も隠した.人からの好奇の視線から守るために.成功してたと思う.大丈夫だったと思う.普通の人には,澄んだ綺麗な空の色に見えていた.だけど時々弱くなって,赤の色が見えてしまって,慌てた.だから僕は,なるべく人に顔を見せるなと言った.言ってしまった.それは他人に対して失礼なことだと思ったけど,リーが自分で隠せるようになるまでは,必要なことだと思ってた.今でも間違ってなんかいないと思う.思いたい.
 でも僕は,こんなに慌てたことはなかったし,だけど,こんなに安堵したこともなかった.リーの赤い目を人に知られたことで,こんなにも慌てて,こんなにも安堵するなんて.
 ――母さん.
 ねえ,母さん? クレアさんを殺したのは僕? それとも,母さん? あのとき,リチャードはなんて言ったっけ.そして僕は何度馬鹿なことをいっただろう? 何で……,何で,僕が…….
 少年の手に記憶が蘇る.美しい女性だった.真っ白で,さらさらした綺麗な銀髪で,民族衣装なのかゆったりとした布を巻きつけていた.陽光を避けるために深く布を被っていた.女性のあばらに伸びる杖.先が少し当たった瞬間,ぼろっ,と,何かが崩れるような嫌な感触.内臓がぼろぼろに破壊され崩れ落ちる気味の悪い感触.走る悪寒.襲う嘔吐感.女性は膝を付き倒れ,少年も口を抑えて地面にうずくまった.
 ――そして,思い切り泣いた.
 殺した.どうして.どうして…….どうして,僕が.なんで僕が.あんなに綺麗な人だったのに.あんなに素敵な人だったのに.彼女は何故死ななくてはいけなかった? 何故僕は殺さなければならなかった? でも彼女は……,自分から死を受け入れてしまった.
 リーは似ていた.あまりにも似ていた.分かってたんだ.僕は初めから全て分かってた.分かってなかったのは,あの人がクレアという名前だったことだけ.
 でもリーは渡さない.僕は手を離さない.僕はあの人を殺してしまったから.分かってる.全部自己満足でしかないことは分かってる.スタンリーに悪いことをしてるのも分かってる.だけど,ダメなんだ.ダメなんだよスタンリー.リーの為に.そして何よりも僕自身の為に,僕はリーが一人で歩いて行けるようになるまで,絶対に手を離したりしない!
 馬車は舗装された道を快適に走り抜けていった.ガルヴァディア宮殿は威風堂々とそびえたっていた.

● Dec. 17, 2001 (Mon.)

_なんとなく辛いところ.一応原稿は一通り書き終えたので一つ荷が下りた感じか.だがジョブはまだスタックだかキューだかデクだかリストだか知らないけどにかなりの量が積まれている.場合によっては途中をデリートすることも考えなければなるまい.ひとつひとつ確実に,具体的に片付けていければどうにでもなる量だと思うのだが,優先順位評価関数がクズなのでどれを先に片付けるべきなのかが正常に評価できていなさそうだ.まるで機械のように溜まった仕事をひとつひとつこなせれば良いのだが,その時々によって評価関数の戻値が違って奥に入り込んでいるジョブを引っ張り出してきてしまったりとかもする.柔軟性は確かに高いのだろうが,混乱するという意味では非効率的かもしれない.

_馬鹿なのは私である.分かっているがそこまでだ.できることは努力だけである.それから,何があっても自分だけは愛していたい.

_こじつけるとは言ったが,放置の方面.むしろこじつけに見えるだろうか? だが今回は彼らの自発的な行動だ.彼らはそもそもそのつもりだったのだろう.甘いかもしれないが私は認めてやりたい.彼らが好きに動きたいのなら私はそれを止めてはいけないのだと思う.彼らが動いた上で,ならばその先どのように進むといいのか方向性を示してやればよいのだろうと思う.正しいとか間違っているとかいう次元の話ではなくて,私は今そのようにして書いているというだけの話だ.前回自由にさせた.ならば今回も自由にするがいい.ただし,途中で止まって指示を仰ぐのだけは止めろ.そうやって言ってやるのだが,彼らはなにせ私の子供達だから,そんなことは出来ないことが多いのだ.勘弁して欲しいが,それもまた私の実力不足で自分のことである.分かっているがそこまでだ.できることは努力だけである.そして,せめて自分の子供達は愛してやりたい.

● Dec. 18, 2001 (Tue.)

_愛していたいとか愛してやりたいとか言うだけに私はろくに愛することなど出来ていないのだろうと思う.

_とだけ書いて,続き書こうと思って,書けなくなって,いつの間にか着替えもせずに寝てる罠.むきー.というわけでその段落の間にはかなりの間が空いているわけだ.もしかして毎日更新落としたんじゃないかとか思いもしつつよく見るとちゃんと月曜日分は既に上がっていたわけである.何書いとったんかなあ私は.ちなみに時間軸的にはこれこっちに対する言及で,これをアップロードしてかららむちゃのログ読みに出かけた感じ.確かさっさと寝ると宣言したにもかかわらずねらんなかったのでだらだらと日記書いてたのだ.決して力尽きたわけではないぞ,とか言及するのはらむちゃログ読める人にしか分からないのでどうしようもないがそもそも三段落目自体がらむちゃログ読めないと半分くらい意味が分からないと思うのでもうどうでもいい気分にもなってくる.昔からそうだしな.一応言っておくと破綻した展開はこじつけで繋いでおく,とらむちゃで宣言していたのだ.だが結果としては私がこじつけるために動いたのではなくて結局彼らが事態をまとめるために走り回り始めたのでそれを放置したらああなった,という話である.書く前に私が力尽きてたからあんな展開になったんちゃうかという指摘はもっともな気はするかも.

● Dec. 18, 2001 (Tue.) (2)

_Prismaticallization.長い名前だ.略してP17n.らしい.でも名付けセンスはいいと思う.とかそういう問題じゃなくて,一体どうして作業スタック...かなんだか積みまくってるのに私はこんなもん買ってるんだね.いや,ONE卒でかなり話題にのぼっていてかなり気になっていたのだが,ハードはDCのようで私は持っていないし,まさかハードまで買う余裕はないし,どうせ他に作業リスト...かなんだかは積まれまくってるんだからいいだろうと半ば諦めていたのだが,しかしPS版を1980円で見つけてしまって五分ほどメモリカードに空きはあるだろうかとか財布に金は入っているだろうかとか悩んだ挙句購入.どんなシステムなのか少し見ておくだけにしては少々高い気もしないでもないが,気になったもんは仕方ない.というか,何が気になったもん仕方ないだ.お前は本当にやる気あるんかと問いたい.問い詰めたい.小一時間問い詰めたい.お前,なんとなく買いたかっただけちゃうんかと.

_...あー.勝手に問い詰めてろとか冷たいこといいなさんな.全エンディング埋める気まではちょっとないだろうと思う.とか言いつつとりあえずのところさっそくみゆエンド.らしい.いやよく分からないのだが.メッセージ飛ばしすぎたのやら斜め読みなのやらなんなのやら,あれよあれよという間に終わってしまった.CGも埋まってないし,何がなんだか意味不明.ギャルゲの面被ってギャルゲではないという話は聞いていたのでそう思ってプレイしていたが,それでも一応はギャルゲの面を被ってはいるらしく逆に面食らった.ギャルゲと思ってプレイすれば全然ギャルゲではないのだろうが,ギャルゲではないと思ってプレイすると逆に妙な感じを受けるようだ.ていうか絵が普通に可愛い.しかしコレ,今のところ人為的既視感発生装置なのではないかとか思いっきり疑ってたりする.オープニングからしてデジャヴュがあるんだが何なんだコレ?

_システム的には歌月十夜と似ているようなそうでないような,まああまりゲームに関する下地のない私にはその程度の感想.でも歌月十夜よりも能動的にフラグが選べるような気がする.錯覚である可能性は非常に高いが,持ち越すものを自分で選べる楽しさがある.五つという数をやりくりする楽しさがある.失敗してフラグが消えるのではないかというドキドキ感がある.これで歌月十夜のように一日が終わったら自動的にセーブとかだったらまた別の楽しみがあったかもしれない.というか,歌月十夜に慣れていて三十分くらいプレイしたのにセーブせずに電源落としてしまったときは結構悲しかったよ.その三十分のおかげでフラグ関係がわかってきたというのもあるけど.ループしていく間にどのフラグがどれに関係しているのかが見えてくると楽しみがでてくると思う.大した失敗もせずにみゆエンドまで突っ切ってしまったのでまだ詳しくは分からないのだが,とりあえずその辺がどうなっているのかを探るのを楽しめということなのだろうな,と今のところ理解してみる.歌月十夜はフラグを探査していく楽しみはこれより少なかったと思うが,しかしシナリオは非常に魅力的で十分に楽しめた.その辺が似たシステムなのに全く違うものにしているところなのかもしれない.続けたらまた認識が変わるかもしれないが,しかし続きをやるのはいつになるのかが少々怪しげではある.いずれにせよ,楽しみ方が分からないと楽しめないゲームだろう.GPMのように.

● Dec. 19, 2001 (Wed.)

_気分どきどき.なんやねんそれ.とりあえず明日はFalcomからZwei!!が発売されるらし.いや発売だから気分どきどきなわけではないぞ.そっちは別件だ.ともあれちょろちょろ見てみるに今回は見送りかなあなどと思いつつも,結局のところ多分買ってるんだろう.ええいいいじゃないかっ.Falcomのゲームはやっておきたい.もっとも,モナモナとか見送ったしラプソディとか割とどうしようもないものもあったけど.ソーサリアンは何気に難しいし,まあブランドとは言っても多少は考えるべきなのかも.

_オフィシャル通販の方々は既に届いている方もいくばくかいらっしゃるようで,オフィシャルの掲示板にはファーストインプレッションの書き込みが幾つか.読んでみると悪くはなさそうか.それにしてももうさすがにFalcomもDirectXには見切りをつけたのかな.どうにもDX使ってエフェクトかけるだのは速度的にとんでもないことらしいので,分からないでもないか.アージュがDX使ってないって話だったけど,要はあれだけエフェクト掛けようと思ったらDX使ってては速度が追いつかなかったっていう話なのだろう.私は詳しくは知らないけど,分かっている人にとっては常識らしい.でも画面の転送はDirectX使わないと速度だせない思うんだけど,現実はそういうわけではないのかな.と思ったら,なにやら30fpsでちょっとアクションにしては辛いかもって話が.でもどーせ私YsEは30fpsでプレイしきったしYsE IIに到っては12fpsくらいで遊びきったんだから今更60fpsを求める体質でもないでいいや.ていうか,ディスプレイが液晶なんで60fpsでやられると反応速度がおっつかないのな.逆に丁度いい.

_まーいーやー.外れでも構わん.作業スタック積んじゃえ.

● Dec. 20, 2001 (Thu.)

_結局Zwei!!買ってきた.ちまちまプレイ.うーん.なるほど.面白い.さすがにFalcomなだけあってARPGには手馴れた感じがする.ちょっと苦労するボス戦.ちょっと戸惑うパズル.芸の細かさ.ご丁寧なプレート.というか,なんで遺跡に「Lv.08」とかってプレートが埋め込まれてたり「!」とか警告する看板が立ってたりするのかねえ.便利なんで文句ないけど.あと芸が細かいのね.町人はちゃんと歩き回ってるんだもん.歩き回ってるって,ちょっと古いRPGは軒並みそうだった,あのランダムにてこてこ歩き回る奴じゃなくて,ちゃんと自宅から出て店へ行って帰ってくる,とか,子供が家の中で走り回って遊んでる,とかなのだ.もっとも,GPMほど凝ったAIを組んでるわけじゃなくて,いくつかパターンを用意して再生しているだけだとは思うけど.それでも結構大変なのではないかな.実際はどうなのかしら.

_30fpsはとりあえず気にならない.15fpsはさすがにARPGとしては辛そうだけど.60fpsだったら滑らかで快適だろうなとは思うけど,掲示板の報告見てると結構低スペックでも遊べるみたい.やっぱりFalcomはそうでなくては,と個人的には思う.DirectXは使ってないのかなと思ったら実は使ってるみたい.音系とかその他もろもろ.ただ,なくても動くよ,ということではあるらしい.結構そのへんしっかりしてて好感持てる.もっとも,私は今のところそれなりなマシンスペックなんでどうでもいいのだけど,いつかこれも古くなることを思うと,やっぱりそういうところ配慮してくれるっていうのは非常に嬉しい.

_絵はかなり違う.Falcom絵じゃない.どうも私の好みではないのだけど,戦闘中とかはあんまりまじまじと眺めている余裕なんか無いのでどうでもいいのかも.描き込みの細かさはいつもながら感心する.綺麗でよろし.音楽は雰囲気変わったかなと思ったけど,それほど質は落ちてないか.BGMはあくまでバックグラウンドとしてしか聞いていないので真面目に音楽だけで聞いたらどんな感想を持つかはもちろんわからないけど,そもそもバックグラウンドで流れることを目的として作られてるんだから問題はないだろう.というか,プレイ中に少しも違和感を感じないのだから,要するに良い出来なのだ.

● Dec. 21, 2001 (Fri.)

_原稿タイトルはまんまにすることに決定.あとがきは何を書くやね.もう少し書くスペースがあればだらだらと書くんだけど,短いからなあ.短いほど難しい.書いたり消したり文字数えたりしてたらいつの間にかこんな時間なんでおどろき.日記だけは書いときたいなと思いつつも,色々切羽詰ってるわけですね.Zwei!!なんかやってる場合じゃないのねー.

_で,Zwei!!はボス戦三つほど終了.なんだかんだいってよくできたボス戦なのね.何故ボスだけこうもポリゴン化してるのか不明ではあるけど,戦っている最中は気にしている暇なんぞ無いというのは確かか.エフェクトが格好いいなあとかって見とれてると一瞬にしてGameOverの表示が.それにしても,私のキーボードファンクションキーがFnキー押さないと入力できないんですけど,その辺何とかなりませんか.咄嗟にアイテム使おうと思ったときにFnキーを押さなきゃならないのはかなり辛いです.実際.

● Dec. 22, 2001 (Sat.)

_最近ICOをプレイしてみたい気分だ.いやしばらくはZwei!!あるんでそっち先にやる気だけど.ともあれ,ICOをプレイしたいのはいいのだが問題はPS2だってことだ.まず高い.大体DVDならパソコンで見れるので,DVDプレーヤーとしてのPS2は必要無いわけだ.必要無いものも付いてくることになれば当たり前のごとく割高になる.純粋に金がないってのももちろんそうだけども.それから,買っても置く場所がない.今あるOldなPSをどかしても,その場所には収まらない気がするのだ.サイズきっかり調べたわけではないが,確か大きかったと思う.

_だがシリコンオーディオプレイヤーも欲しいのである.参ったことだ.携帯プレイヤーが何か一つ欲しいというところなのだが,RW再生可能なCDプレイヤーは結局のところかさばるし,MDプレイヤーは私に買う価値はない.MDという遺産は一切ないからだ.とするとシリコンプレイヤーが欲しくなってくるところなのだが結局これお値段高いのね.どう考えてもPS2と排他関係だろう.ということでとりあえずはPS2は後回しだな.ちなみに狙っているのはこれ.もちろんどんなもんかは分からないけども,値段的には128MB MMCを追加で買ったくらいでICOと同等レベルの値段だろう.音質はあまりにも酷くない限りは文句言わないし,まあ不満点は電源が乾電池ってことだけど,その辺は仕方あるまい.

● Dec. 23, 2001 (Sun.)

 NOTE:一応連載(16,17,18,ALL)

「到着です,魔法使い様」
 御者が馬車を止めて言った.
「ガルヴァディア宮殿正門前です」
「……そう.ありがとう.君には迷惑をかけたね.追加で支払っとくよ,慰謝料と思って受け取ってくれ.リー?」
 少年がそう言うとリーが馬車から降りてきて,何枚かの金貨を御者に渡す.
「え,あ,いや,こんなに頂くわけには……」
「いいの.こういう時は取っといてよ」
 押し付けるように言って,今度はスタンリーを呼びに戻った.
「さあ,スタンリー.目を覚ませ.いくら似ていてもリーは君の妹じゃないぞ!」
「黙れ……」
 スタンリーはゆっくりと振り向いて,低い声で言った.
「何故今まで黙って,いた……」
「スタンリー! 僕も分かってくれとは言いたくない.だけど.そう,僕はリーを守らなくてはいけなかった.赤い目,白い肌,それを知られたときどういう扱いを受けるかは君こそよく知っているはずだ」
 少年は杖の先をスタンリーの目の前に突きつけた.魔法使いなら感じられたであろう細い糸が数本スタンリーを包み込む.
「よく知っているはずだ.違うかい?」
 もう一度尋ねる.スタンリーは俯いて答えた.
「……そうだな」
「謝ろう,スタンリー.黙っていたこと,煽ったこと,色々.それにまだ僕は君に黙っていることがある.それは君によってほぼ確実になったこと.君がどう思っているかは分からない.でも僕はこれでいいと思う.君に知らせなかったこと.そして図らずも知らせることになった時期.まだ知らせていないこと.そしてこれから知らせること.君の言う通りだ.僕はただの子供で大馬鹿だ.だけど,結果的には,被害は最小限だったと思うんだ」
「はっ……好きにしやがれ.どうせ初めからお前はそうやって来ただろう!」
 そういうスタンリーの目は,不敵に笑っているように見えた.半ば自棄になっているようにも.
 少年は苦笑気味に肩をすくめた.
「ありがとう,スタンリー.僕はこれからリチャードに会いに行く.君はどうする?」
「何だ,俺を置いていくつもりか? 俺が当事者だ.全てを話せ.真実を伝えろ」
「……ならば宮殿へ」
 少年がそう言うと,ようやくスタンリーは馬車を下りた.宮殿の正門には門番と,それからリーが待っていた.
「お勤めご苦労様.リチャードに伝えて欲しい.エヴァンスとリーが来たと.それから……」
 少年はスタンリーにちらっと目をやる.
「それから,スタンリーが来たとも,伝えて欲しい」
 そういい終えると,少年は魔道士の杖を掲げて,門番の返事も聞かず中へ入っていった.その後ろをリーが三級魔法使いの杖を振って追いかけていく.
「おいエド! 置いていくなと言っただろう!」
 そんななか慌てたのはスタンリーで,門番に軽く会釈をして二人を追いかけた.もっとも,門番はそんなスタンリーを止めはしなかったが.

● Dec. 24, 2001 (Mon.)

_今日は世間で言うところのクリスマスイブなのだそうですが,私の家族には一切関係ありません.昔からクリスマスイブになにかやるような文化はずっとなかったので,回りが何をしていようとも,なるほどいわゆるクリスマスって奴何やなと思うだけなわけです.もっとも,形式的にケーキ食ったりメリークリスマスなんぞと挨拶したりはするけれども,中身は全く伴っていなかったりします.ところで,昔からクリスマスは無いので,と言うとほぼ必ず仏教徒ですかとか聞かれるんですが違います.どうして神教って出てこないんでしょうね.キリスト教と対にされてるんでしょうか.いや,別に神教でもないしイスラムでもヒンドゥーでもその他もろもろでもないですけど.家族ともども何かを信仰するのが好きでないのか,正月だって形式的に神社だかお寺だか,いや実は区別付かないんですけど,行くには行く程度だったりするわけで,要するに一言で言うと"どうでもいいじゃん".

_でも,よく考えたらこの日記って既に一周年を迎えているわけで,欠かさず毎日更新してるってことはどう考えても去年のクリスマスイブも更新しているはずです.しかし私がクリスマスに掛けて何か日記で喋ろうとしたらどう考えても上記のようなことしか思いつかないわけで,それにしてもそんなことを書いた記憶もないのです.あれれ,おかしいなと思って過去ログ読みに行ったら,驚いた.偶然にもクリスマスイブにこんなこと書いてたんですね.別になんてことはない,本当にクリスマスイブたるものが私にとって意味を為していなかっただけなんですけど.まあ,意味深なようなそうでないような,でも私にとっては大きな意味のある日記の一つなんだろうな.一年というのは長いのやら短いのやら良くわかないもんです.

_勢い余ってそのあたりの自分の日記の過去ログ読んでたら,どうやら去年は世紀末ってことだったもんでクリスマスは余計にかすれてたみたいです.が,なんともはや私らしいというか,結局世紀末も年明けもどうでもいいじゃんの一言で済ませているようで,なんだか根底からそういう性格というか何なのかのようです.ま,なんでもいいや.

● Dec. 25, 2001 (Tue.)

_昨日の記述ですが,「神教」ではなく「神道」ではないのかというご指摘がありました.なんか聞いてみるとまったく持ってその通りでありまして,いくらどうでもいいじゃんという立場でもそれくらいの区別くらい付けておけという気が非常にします.なんたる情けないことか.この機会に覚えておきます.ところで,しかしそうなると「神教」っていうのは一体何なのやらという疑問があがってくるわけで,手元の辞書で調べてみました.すると神の教え.また,神道,キリスト教などを指していう.なのだそうです.はあー.なるほど,言われてみれば仏教は仏の教えであって神の教えではないですものね.いや違うのかも.特に興味はないという立場は取り続けるにしろ,もう少しばかり常識的なことを勉強したほうがいいような気がしてきました.はぁー.なんてこった.

_ところで,私の家族にクリスマスが無かった大きな言い訳は間違いなく「キリスト教じゃないし」ですけども,本音としては「正月にはお年玉もやらにゃならんのにクリスマスにプレゼントなんぞしてる余裕があるかい!」なのでしょう.ま,それはそれでいいのですけど.お年玉の金額もまわりと比べるとずいぶん少なかったようですけど,そんなもんは仕方ありません.どうせ私が妹君達に配ってるお年玉なんぞ五百円玉一枚ずつだし.それはともあれ,クリスマスイブつったら形式的にケーキ食うくらいはするわけで,なんていうかおいしいとこだけつまみ食いな感じですかね.

_あんまり関係ないけど,私は基本的にお祭り嫌いで,毎年お盆には地元の小さい祭りがあるのですけど,私があんまりにも行きたがらないもんだから親は行ってこいって私に五百円玉握らせる始末です.そのまま行くだけ行って屋台見て回って何もせず頂いた五百円玉は自分の懐に入れているという,小学校のころはずっとそうだったのではないかな.高校の体育祭なんか校舎戸締りしてるところをこっそり空けて,少人数で校舎内に残ってまったりしてる始末.自分で言うのもなんだけどもう手におえない.多人数で遊ぶことにどうしても疲労を覚えてしまう人なのでした.そんなわけで家にこもりがちの暗い奴なわけですよ.ぎゃー.まあ,一度お祭りの中に入ってしまえばそれなりに楽しもうとはしますけど...ね.

_ちなみに何でイブに騒ぐのかっていう話は,どうやらうちの親によると,クリスマス本体は教会とかで静かにお祈りやらなんやらするので,その前日にめいっぱい騒ぐんだ,とか言う話でした.もちろん両親ともどもキリスト教じゃないんで本当かどうかは知りませんけど.何で次の日じゃなくて前日なんだって聞かれたらどうしようもない気がしますし.まじめに聖書とか読むと書いてあるのかもしれませんけど,アレ読む気にはあまりならないんですよね...まあともあれ,そのクリスマス本体のお祈りとやらは日本人あまりやらないわけで,そういう点でもおいしいとこつまみ食いなのかも.そんなこんなで私は中学に上がるころまでイブの意味がわからずクリスマスっていうのは24日なのだとずっと信じていましたもの.どうせ関係なかったけど.

_ところで,遅れましたけれども,Happy Birthday得尊さん

● Dec. 26, 2001 (Wed.)

_上手い.上手いなあ.どうにも私は思ったことを上手く表現できないようで上手いだとか凄いだとかありふれた言葉しか出てこないですけど,なんか物凄く感動しました.時々私もやってみたくなるし,よく考えたらいつもやってることなのかなとか思うけど,でもいつまでたってもここまでやることはきっと出来ないんだろうな.羨ましい.似たようなことをやってるのに,こうやってまるで手本のような例を見せられるとやっぱ妬いちゃうよねー.あはは...

_それにしても,これにて終了ってあるんだけど.この彼らとか一応とかいうのがどこまでを指しているのかちょっとはかりかねる部分もあって,微妙といえば微妙.そういうこと期待するのは野暮と思えるほど良くできた"結末"なんだけど,でも来月のこのあたりではまた何も無かったかのように幸せな日々が綴られていることを期待しちゃったりもする.終わってしまうことの寂しさか.果てどうなっていることやら.年の変わり目だし,別にだから何だってことは個人的にはどうでもいいことなんだけど,それでも節目っていうのはやっぱりある程度意味を持つものかな.

● Dec. 27, 2001 (Thu.)

_びっくり.CIRCUSから何かが届いたかと思ったらそれは実はクリスマスカードと宣伝だった.なんでやねん! とは思うものの良く考えたらうたう絵本が欲しくてユーザ登録したんだと気付く.なんだか騙されているような気がしなくもないがいいのだ.それはそれで.

_内容物その一.クリスマスカード.ぎんぎらぎんである.文字が読みにくい.のはまあいいとして,中を開いて笑った.なあ,メデス.その内容を私宛てに送りつけるのはどうよ.とかなんとか言ったところで大量に配布されているものであろうから全くもって意味は無いが,いや,素敵だ,メデス.

_内容物その二.メデスのわすれものの宣伝.かなり大きめのパッケージでさやか先輩がでかメデスを抱えているものだ.店頭で何度か見かけたし,まあアミューズメントディスクということで値段も普通のゲーム一本よりは安かったが,私にとってはあまり意味は無いと判断.あえて欲しいのはそのパッケージ絵なんだがパッケージ絵のために出す金額としては少々お値段が過ぎるなということで結局買っていなかったのだ.が,今回の宣伝は見事そのパッケージ絵である.ありがとう,CIRCUS.

_...と思ったら,どうも宣伝見てるとやっぱり気になってくる.もしや罠か.そうだ,実はちとせボイスがないのは致命的だとかユーザ登録カードに書いたのは私本人ではないのか.水夏0章も気になるには気になる.いかん,やっぱり罠だ.これは壮絶な罠だ.でもかかってる余裕は無い.ごめんな,CIRCUS.パッケージ絵で我慢しとく.

_内容物その三.メイドの館とやらの宣伝.興味なし.捨.

_ところで上記とは関係ないのですけど,Happy BirthdayShunさん

● Dec. 28, 2001 (Fri.)

_私は基本的にあまり夢なんぞというものには縁がない人のようなのだが,それでも見るときは見るようだ.人間誰しも見ると言われている夢だが,果て夢とは何ぞやというと実際どうなんだろう.そういうのもまた興味深い話ではあろうが,まあこの際はどうでもいい.とにかく妙に気持ち悪い夢を見るとやっぱ気持ち悪いのだ.その気持ち悪さを伝える自信は無いので夢の内容の詳細は避けておくが,それにしても生物の内臓とか,生物的な動き,というよりも蠢きと表現したいような,なんかそういうものはどうしても気持ち悪い.夢の内容が直接的に内臓の夢だったわけではないしむしろあれってエビフライじゃないのかっていう感じでこれ読んでるとどこが気持ち悪いのか良くわかんないだろうと思うのでだから詳細はあえて避けると言ったのだが,要するにそのエビフライもどきは内臓を思わせるように長くてうねうねと蠢くのである.うわ気持ち悪くなってきた.食事中の人ごめん.特にエビフライ食べてる人もっとごめん.

_笑えないなあ.でも夢の中の私は少し気味悪がりつつも割合平然としていたような気もする.微妙である.それはともかく,どうしてこう内臓ってのには嫌悪感を覚えずにいられないのかというのは多少疑問に思わなくもない.自分の腹ん中にだって入ってんだろうに.だがまあ,内臓を見るなんて事は,要するにその内臓の持ち主は大なり小なり生命の危機に陥っているわけであり,そういったことから生理的嫌悪感を覚えるというのなら納得できない話でもないのかもしれない.

_関係あるのかないのかよく分からないが私に医者は務まらん.他人の怪我を見て自分が痛い痛いと叫んでいるような人間には医者なんぞ絶対務まらん.他人の苦しみを分かち合えるんだとか表現したらなんか凄い綺麗に聞こえそうだがそんなんでは断じてないし.そんなわけでってどんなわけかよく分からないが,いやもう,世の医者は凄い.これはもう凄い人々である.無条件に尊敬してしまいそうである.

_...だけど正直言って好きではない.どちらかといえば嫌いな方面だ.そう考えると医者ってのはどうにも損な仕事だなあ.全く.

● Dec. 29, 2001 (Sat.)

_なんていうか,こう,生物ってのはなかなかに効率が良いように出来ているらしい.無駄がない.足りなければ補充するし,余れば切り捨てる.スポーツ選手はそのスポーツでよく使う部位が発達するし,逆にほら,私みたいに運動しないと,筋肉は不要と判断されてどんどん衰えていくのよ.後者笑えねえ.ただ私には,なんかいつもぎりぎり必要最低限の線を維持し続けるのがどこか危うげに感じられなくもない.例えば関節ってのはこんな構造で外れやしないのだろうかと時々不安になるということだ.が,それでも外れたことなんて幼少期に数回であって後は別になんてことはないからやっぱり必要最低限の構造は持っているのである.逆に言えば幼少期に数度外して最低限の構造はどこまでかを学習したとも言える.これで急に無理をしたら外れるのかもしれないが,生命というのはその辺を考慮に入れていないらしい.外れたら外れたで修復すればいいとでも言いたげである.

_こんな風に考えてしまうのは,私がこのコンピュータなるものを扱っているのが原因なのかもしれない.プログラムを組む上で必ず必要になってくるもののうち一つにエラー処理がある.ユーザというのは基本的に開発者の意図しないことをする.しまくる.お前らそんな使い方するなといいたくなるほどとことんしまくる.腹は立つがその辺は仕方ない.私だってそういうことをしているに違いないのだから.それはともかく,そうであるがゆえにエラー処理が重要になってくる.メモリが足りなかったらどうするのか.ディスクが足りなかったら.指定されたファイルが見つからなかったら.何かキーを押しながらメニューを開いたら.処理Aを実行中に処理Bを実行しろと言われたら.処理Cだったら.処理以下略.などなど.まさかそんなことあるまいというところまで気にしなければならないことは多々あるのだ.これではまるで最低限の構造などとは言っていられない.万が一どころか億が一にも起こらないような,だがそれでも起こる可能性のあることに対して延々とコードを書き連ねなければならないのである.コードを書き連ねたところで,後始末をして「メモリが足りません」なんぞと無骨で不親切でユーザの堪忍袋の緒を切りかねんメッセージを表示して終了するだけのコードしか書けない事だって多々ある.

_このことにおいてコンピュータと生物を分け隔てる部分は自己修復能力に尽きる.この場合は自己拡張能力も含めなくてはいけないからまとめて自己改変能力とでもしなければならないのかもしれないが,それは問題ではない.要するにコンピュータの世界では,壊れても勝手に治る,じゃなかった直るなんてことはない,ということである.そのようにプログラムすればなるのかもしれないがそれは本質ではなく,ある予想された状況に対応しているに過ぎない.逆に言えば全ての状況を予想してなんとか対応しなくてはならない.さっき言ったエラー処理である.つまり,生物のように,この辺がぎりぎり必要最低限のラインだろうか,とやっておいて,もし壊れたら適当に治せばいい,という態度は悲しいかな取れないのである.メモリが足らんかったら勝手に増えるハードウェアがあったらどんなに凄い事だろう! だが今のところそんなものはない.

_コンピュータがそういった能力を持つことは不可能だろうか? 異常を探知し,修復する機能.無駄を探知し,削除する機能.不足を探知し,拡張する機能.原子が集まって分子を形成し,それはまた集まってアミノ酸を形成し,またその羅列がある構造をつくりたんぱく質を形成する.ゼロとイチの羅列はある実行コードを指定し,それの羅列はある構造を作り一つの機能を形成する.ならば,その機能もまた集まり複雑な機能をもたらすはずだし,実際しているのだろう.単純なものが集合して機能するなら,もしやこのインターネットという膨大なコンピュータ同士の接続はそれを可能とはしまいか――.だが困ったことに,私は,私がどうやって自分自身を形作り,そして自己改変を行っているのか,結局のところイマイチよく分かっていないのである.

● Dec. 30, 2001 (Sun.)

 NOTE:一応連載(17,18,19,ALL)

「久しぶりだな,チャーリー」
 スタンリーが驚いたことには,結局少年が辿り着いた先は謁見の間,即ち王が居る所だった,ということである.宮殿へ行くといっていたからには不思議ではなかったのかもしれないが,全くそんなこと考えもしなかったのである.
「そうだね.お久しぶり,リチャード」
 そしてそれに対してさも対等かそれ以上のように振舞う少年も少年である.
「リーもいつの間にか大きくなったな.もっとも,君に対してははじめましてと言うべきだろうが」
 そして横に立ったリーは,少年から突かれると,ローブの裾を可愛らしくつまんでお辞儀をした.もっとも,リーに関しては多分相手を分かっておらず父親を真似ているだけなのだろうが.
「はじめまして,リチャード」
 が,置いてきぼりを食らっているのはスタンリーで,一体何をしていいのやら慌てふためくばかりとなった.
「お,おい,エド……」
 少年を後ろから小声で呼ぶスタンリー.
「ん?」
「聞いてないぞ,ガルヴァディア王に会うなんぞとは!」
「え,ガルヴァディア宮殿に行ってリチャードに会うと言ったはずだけど」
「だから! リチャードなんてありふれた……あ,いや,よく聞く名前だろうっ.それで分かれって言うのは」
 本人は小声のつもりだったのだが,知らぬうちに声が大きくなっていたのか,それとももしかしたら耳がいいのかもしれない.スタンリーがいい終える前に,リチャード本人が口を挟む.
「まあ,確かにありふれた名前ではあるな.意外と偉人の名というのは使われやすいらしい.そういう私も,かのガルヴァディア四世の名前を授けられたらしいからな.もっとも,名前が強い意味を持つのはせいぜい魔道士くらいなものだろうが.なぁ,チャーリー?」
「……」
 話を振られて黙ってしまう少年.
「おっと,この場ではエドと呼ぶべきかね?」
「……もう,この際分かれば何でもいいよ」
 困った顔をして言う少年.
「ん? エド?」
 リーが不思議そうな顔をして少年のローブの裾を引っ張る.
「ああっ,もう! リー,君は今まで通りお父さんと呼んでくれればいいんだってば」
 さらに困った顔をして言う少年.
「ん.おとうさん」
 呼び直して頷き,ローブの裾から手を離すリー.
「それはともかくだ.君は何か用があってここへ来たのではないのかね?」
「分かってるんだろうが」
「白の民のことか? まあ,確かに,リーを連れてよこすように言ったのは私だ」
「よくもそんな……手を出すなと言ったはずだ.リーは魔道士の後継だと」
 語気を強めて言う少年に対して何か諦めたように答えるリチャード.
「わかっているさ.私だって魔道士を敵に回したくはない.そもそも君がうちを出て行ってから税が取れなくて財政には困っているのだぞ.そのうえ杖一本とローブ一着だ」
 少年の視線が険しくなる.それを見てリチャードは溜息をついた.
「何度も言う.分かっている」
「なら,何故……」
「魔道士は恐い.だが民衆も恐いのだぞ.私は個人的になら白の民に対しても平等に扱いたいと思っているとも.だがな,忌み子だと古くからされてきた民族を解放するのは難しい.開放することで国に利益があるのならしよう,だが今はそれでないのだ」
「……君は国の事しか考えてないのか.リーはどうなる.クレアは……あの人はどんな思いで死を受け入れたと……!」
「馬鹿を言うな.国の事しか考えていないのは間違っていない.だが適切に言うのなら国の事しか考えてはいけないだ.一人の命のために多くの人を不幸にするよりも,多くの人の幸福のために一人の命を犠牲にする,それが人の上に立つ者に必要なことだ.そして国王となればなおさらだな.一つの国を背負う責任を知れ!」
 リチャードが声を大きくして少年に向かって言う.最後の勢いを受けて,少年の口から反射的に言葉が吐いて出た.
「なんだと!? ならば世界をっ……!! 世界を……っ!」
 だが,途中で喉を詰まらせて,突然うずくまり大理石の床を思い切り拳で叩いた.
「うっ……ううっ……」
 そして,ぼろぼろと泣き始める.
「おとうさん……?」
 リーが心配そうに少年の下に寄る.スタンリーは,あまりに今までの少年に対して不釣合いなことにひどく驚いていた.
「世界を? 世界を,何だ? エヴァンス.まだ言えぬか? 『世界を背負う責任を知れ』と.なんたる単純な言葉だろうな.魔道士とは不憫なものだ.言葉にすら不自由をする」
 少年が,うずくまったまま首だけを上げて,涙を流している目でリチャードを睨み付けた.

● Dec. 31, 2001 (Mon.)

_冬オフ.ONE卒のとらむちゃの.なんていうか私はあまりレポートを書くのに向いていないような気がするので簡潔に.

_29朝.そもそもからしてコミケ参加する気はなかったので,ONE卒オフに間に合う程度にということで昼までに着くように朝出発.昼頃にゆりかもめの国際展示場正門とやらに到着したのだけど,改札を出たら人の流れに流される.とりあえずの予定通り編集長に電話.が,声的に誰が出たのかイマイチ判別が付かない.なんかものすごく声というか喋り方がKISAさんのに聞こえたんだけど実際どうだったんだろう.それはともあれ,そこで待機との指示を受け待機.が,人の流れに流されたのが悪かったらしく発見してもらえず.改めて電話を受けてこっちから発見,編集長と影王さん.そこでしばらく待機でつらつらと集まってオフへ.

_オフは夏と同じ店で.ここで目的のひとつ雪駄さんにお会いするを果たす.ネタ的には誰かさんが誰かさんの家に泊まって遅刻とかいうのがあったらしいけど,それを塗りつぶすかのようにWhiteさん財布を落とすというネタを提出.しかし,色々カード類とか入っていたらしい財布を落としてかなりの大事なのに,それがネタの一言で済まされるのも物凄い話な気もしつつ.でも無事見つかったらしく,まあ一応は良かったということなのだろう.

_適当な時間にオフを終了して移動.KISAさん達はコミケで頑張っているやまさんを待つということでお別れ.別れ際に気になっていたKISAさんが持ってる紙袋を見せてもらう.月陽炎の奴.こんな絵あったっけとか思うがよく分からない.あと,もう片方の紙袋が何だったのか何故か完璧に記憶から消去されていて物凄く気になる.気になる気になる気になる.知っている絵柄で,見たときああ――だ,と思ったんだけどマジでその部分だけ記憶が抜け落ちている.何故だ.

_浜松町駅に到着して,らむちゃのメンバーを待つ.その間に目的のひとつGameDeep購入を果たす.しばらくしてらむちゃメンバーと合流.私が認識できたのは,既にお会いしていた入江さんのみ.あとは雰囲気と持っているキャスターより美森さんを特定.イメージとIRCで喋っていらした背の高さよりらむださんを特定.後に入江さんがステッキを出すことを頼むときにらむださんを呼んだことで確定.しのぶさんは雪駄さんと挨拶していたのですぐに確定.あとはもう把握能力を超えてしまったので,らむちゃオフに入るまで確定できず.みんなごめん.雪駄さんとしのぶさんは突然会ったせいかお互い何を言っていいのか分からず無言で向き合っていたけど,でもなんか,なんとなくだけどそれで全てお互い伝えるべきことは伝わったかのように私には見えた.それがちょっと羨ましい.ここで半ば諦めかけていた目的のひとつ,しのぶさんにお会いするを果たしたことになる.

_いつのまにからむちゃメンバーが揃い,だけど店の時間が合わないというのでしばし待機.雪駄さんは帰らなければならないということで,途中駅でお別れ.時間が来たところで店に移動,時間ぴったりに到着.席順は他の人のを参考にしてもらうとして,メンバーは入江さん,私Wayne,サンフェイスさん,三森さん,くわねさん,らむださん,Shunさん文月さん,そしてしのぶさん.なんだか誰も喋らないというそれはそれで実に微妙な空間が出来上がる.らむちゃらしいといえばらむちゃらしいのかも.私ですらかなり喋ったほうだろうと思う.美森さんとはPerlやBSD(BS ダメ!?)話でやたら盛り上がる.あとは手篭め必須とかもろもろ.あとオフ会メンバーの過半数賛成(!?)で萌え文集第二弾の製作が決定,切り返されて黙る私.もっとも黙ったのは殆ど確信犯だけど.途中で二日目の準備があるということでくわねさんが抜け,そののちしばらくして終了.私と入江さんとしのぶさんは帰宅の方面,他のメンバーは二次会だそうで.もっとも,私は帰宅というか,ずうずうしくも入江さん宅に泊めていただくことに.

_三人で入江さん宅に向かう途中,駅でのアナウンスに対して話題を振る私.夏も思ったのだけど,JRのアナウンスが名古屋近辺と違うのである.どこが違うかというと,名古屋近辺は「危険ですので黄色い線より内側に~」というのだが,東京近辺は「危ないですので黄色い線より内側に~」というのである.確かに同じ単語ではあるのだが,物凄い違和感があるのだ.後で思ったのだが,どうやら「危ない」の後に「です」が続くのに対して違和感があるようである.

_入江さん宅に到着.入江さんは日記とか更新していた.多治見オフの時にKISAさんと,他人に見られてると物凄い書きにくいよね,と頷き合っていたのだが,入江さんはその辺頓着せず目の前で更新.むしろこっちがなんだか悪い気がして明後日の方を見ている始末.ついでに,トップページの佐祐理さん撮影場面を目撃.髪が乱れていると言って整えている姿が素敵だった.IRCに出たらなぜか早瀬さんが.しのぶさんがオフに参加されたということを伝えると思い切り泣かれておろおろ.とは口先だけで,実は笑ってました.ごめん早瀬さん.もっとも,笑っていたのは予想通りの反応だったから,ですけども.入江さんは次の日のコミケに備えるということで,私も一緒に23時頃就寝.

_朝は入江さんと一緒に四時半頃起床.起こされたと言うよりはそろそろ起きるだろうなと思っていたのが正しかったりする.しかし起きたのはいいが真っ暗で身動きが取れなかったりして固まっていた.その後入江さんはすぐにコミケへ出撃.私はそもそもコミケに参加する気は無かったので,そのままIRC.確かにオフにいらっしゃったはずのサンフェイスさんと文月さんがまだ居るというなんだか根性な状態.その間に名所(?)の位置を教えてもらい,マジで行く気になる.八時半頃に入江さんに深く感謝しつつ出発.

_名所その一.霧島診療所.場所はおそらくここ.多分.その後秋葉原へ行く.と10時到着.名古屋ではどうしてもみつからないHyperHyde Exrougeを購入.これの感想はまた別の日に.秋葉原は素敵な町だなと思いつつ三軒くらいしか回らないで撤退.そもそも11時開店が多くてあんまり店が開いていなかったとも言う.そして名所その二.Kanon商店街.このあたりで満足して帰宅.

_各々は簡潔にしたつもりだったが全体としてはそれなりに長いな.まあいいか.


【<旧日記】【一覧】【新日記>】
[Top] > [Records January, 2002]
管理者:Wayne mail address