_あけましておめでとう.クリスマス同様あんまり何がどうって感覚はないんだけど,それでも世間はお正月だし.まあそのお正月から家族で旅行ってのも何なんだけど,もっとも正月くらいしか家族揃わないよねという事情はある.
_病院というのはどうも落ち着かない.鼻につく消毒液のにおい,何かに掴まって歩く入院患者の姿,白衣を着た看護士の姿,白い壁,白い風景.できれば来たくない場所.来ざるを得ない場所.清潔と不潔がせめぎあうせかい.生と死の境界立体.だがそれだけに物語の舞台としては一級品.なければ困るし,自分だって世話になるのだ.しかし,好きにはなれそうにない.
_その病院は最近建てられたらしくエレベーター内部には椅子がついていた.病院だけにありがたいのだろうが,今時のご時世病院に限らずエレベーターに椅子くらいつけておいてくれてもいいかもしれないとは思った.建物全体は南棟は低く北棟を高くすることで北棟にも陽が当たる設計.入院用の病室は全部南側に配置されていて,昼はちゃんと陽が入るようになっている.入院用病室にはトイレ風呂付きのテレビあり.頭の起こせるベッドもあってもはやホテルの様相.しかしどこか辛気臭いのは何故なんだろうな.
_いや病院と言っても別に私がどうということではなくて,その家族旅行とやらにはじーちゃんの見舞いが含まれていたというだけのことだ.じーちゃんもまあ歳は歳だから体が弱るのも運命なのだろうが,自分の状態は理解しているし喋っている内容もハッキリしているしボケてはいないみたいだった.囲碁好きだからそれが功を奏しているのだろう.口が動かしづらいのか喋ってる内容は聞きづらいのだけど,短期記憶がちょっと怪しいばーちゃんよりはしっかりしている.もっともそのばーちゃんは体の方は割と元気みたいだけど.
_ワンダと巨像を1周.確かに凄かった.攻略見たのは2回.うち1回は何時間考えてもまず間違いなく気付かなかったと思う.まあちょっくら理由があるのだ.無意識にその可能性を排除していたというか.まあ一応攻略なくても倒せたかもしれないとは思うけど,もしなかったら一体何時間かかったことやらということを考えると攻略もありがたかったというところ.2回目はまあ時間がなかったので見た.これは今思えばもちょい頑張ってれば気付いたんじゃないかなと思うので負け.残念.
_しかしICOと違ってつらいのは,なんだかネガティブなところだ.最後の一撃はせつないというよりもつらいのだ.毎回どうやって倒すのか悩んで,最後の一撃になってようやく終わると思うと同時に,影に食われる/あるいは影を食うワンダを見ることになるのが正直きつい.まあこのあたりはかなり好みの問題なんだけど,中世城燃えとかアスレチック燃えとかそのあたりの関係もあってやっぱり私はICOが好きだなあ.You were thereとか.アスレチック燃えとかいうあたりではワンダと巨像も第16の巨像は結構好きだったりするんだけど.
_あーでも古えの祠に登ってみてえええー.しかし登りきるためにはあと3周か4周くらいしないといけなさげなところが問題だ.
_天下のBlizzardの作ったMMOを見てみたい,というのが主な動機ではじめたWoWだが,どうやらプレイ期間が切れてしまったようだ.最近は店頭にGameCardが売っているようだから買い足すのは難しいことではないが,しかし後半半月以上殆どプレイしてないような人間が買い足す意味は薄いように思う.一緒にやるか,と言ってサーバーの移動までもさせたにも関わらず私がこんな状況というのは実に悪いことをしているとは思うのだが,しかしGameCardもプレイ時間を考えると決して安いものではないし,とりあえず継続は見合わせようと思っている.事実上再開はないと思うが,日本ローカライズでサービスが始まったらそっちでやりかねない.いずれにせよ一緒に始めたお二人には悪いことをした.申し訳ない.
_ゲームそのものは良く出来ているのだが,続かなかった理由はいくつかある.なんか言い訳がましいが.
結局慣れない言語にひたすら疲れるというのが大問題.そもそも母国語ですらコミュニケーション能力に欠ける人間が知らない言語でコミュニケーションが取れるはずもなかった.どちらかというと私が英語苦手なのはそもそもその言語によらないコミュニケーション能力に起因しているのではないかという気がする.せっかくだしゲームで英語覚えてしまえ,というのもないわけではなかったが,ゲームをやりたいという欲求が英語の読み書きの労力を超えられなかった.寂しい話である.というか,問題は読めなくてもゲームそのものはなんとかなってしまう,ということなのかもしれない.しかしそのなんとかプレイ可能なギリギリのラインでプレイしているだけに結局イライラは溜まる.どんなストーリーか分からず目的のアイテムだけ集めてクリアするクエストはそのクエストの面白みのうち何割くらいなのか,ということだ.
なんせ公式情報が英語なので,一体これからどんな新フィーチャーがアップデートされるのかとか,今現在どういうシステムなのかとか,そういったことがさっぱりわからない.一部頑張って読んだことは読んだのだけど,相当頑張っても結局分からないことだらけ.また,Lvは60で一応のカウントストップとなるらしいのだが,じゃあ60になってから何をするのかということも見えてこない.60hitしてからがWoW本番,というのが一般の認識らしいが,さっぱりコミュニケーション能力のない奴がMMOの中で一体どんな遊びをすればいいというのか.アイテムを集めてBattle Groundだろうか? Raidを組んでダンジョン攻略だろうか? しかしいずれにせよ一定数の人間が必要なのであって,たった5人のGroupを組んでコミュニケーションがとれずへこんでいる現状を鑑みるに,Raidなんか組んだところで攻略を楽しむよりもむしろコミュニケーション不全に怯えと恐怖を抱えたままびくびく進むだろうことが容易に予想できる.母国語ですら怪しいのに.
これは単に私が使っているマシン依存の問題なのだが,プレイ途中突然マシンにリセットが掛かるという現象に悩まされた.これが非常にストレスの原因で,これをなんとかするのも主目的に据えてグラフィックカードを新調したのであるが改善しなかった.HyperThreadingではないかと思いBIOSの設定で外してからは一応リセットの目撃はなかったが,かといってこれが原因かどうかは結局分からずじまいである.しかも今度は他のところでのパフォーマンス低下に悩まされることになった.似非デュアルとはいえそれなりの効果は発揮していたようだ.いずれにせよ,いつマシンごとリセットされるかわからないゲームをプレイするには相当な気力が要る.ああ,タイムリーに似たような現象に悩まされている人が居たような.
ログインキューはWoW名物らしい.サーバーが接続許容量を超えるとキューに入れられてログインを待たされるのだが,これが実にプレイする気力を削ぐというか,如何ともしがたい.キュー待ちのまま放置しておけという意見はあるのだが,さあやるか,と思ってログイン試行したときにキューがあるとまあいいかという方向に流れてしまうのが実際のところだった.一体同時接続数何人で切っていたのかに関しては不明だけども,過負荷でラグが酷い状態になるのとどっちがマシだったのかに関しては少々不明瞭である.サーバー数は多分十分に用意されていたのだろうとは思うが,MMOの場合は人間関係もあってうまくバランスしないのだろう.今回の場合は唯一のOceania向けサーバーということもあったのだけど.
WoWにはNormal,PvP,RPと3種類のサーバーが用意されていて,NormalはPvE指向で中立地帯でも互いの同意がない限り戦闘不可,PvPはその名の通りPvP指向で中立地帯なら敵対陣営といつでも戦闘可,RPサーバーではRole Playに特化したサーバーということになっている.Blizzardも一応PvPをメインに考えて製作したようなので元々の動機からすればPvPを選ぶのが良いだろうということの上に,一緒にやろうと言う人もPvPの緊張感を好むようで普通にPvPサーバーを選んだのだが,なんというか予想以上につらかった.
まずGank.システム上は完璧に許容されているというかむしろそのためのPvPサーバーだろう,みたいな面もないわけではないのだが,このゲームはとにかく様々な判定をLv値で行っているのもあって,Lv差がつくとどんなに頑張っても勝てない.したがって,高Lvに襲われると一瞬で負けるか逃げる以外に選択肢がない.ある程度は覚悟していたが,当面のクエスト進行を妨げられるのはなんというか,時間がもったいないと考えてしまう.じゃあ逆にGankする側ならどうかというと,負ける要素がさっぱりなく全く面白くないどころか,攻撃を仕掛ければ相手キャラクターは早く殺してくれよと言わんばかりにこっちを向いて棒立ちするのだ.一体私にどうせよというのか.総合火力はともかく瞬間火力を持たないclassを使っていた私にはさっさと止めを刺してやることもできず,じわじわとなぶり殺す以外に能がなかった.やるせないだけである.
では同Lv帯ならどうなのかというと,これも結局クエスト進行を妨げる要因以外の何者でもなかった.負ければ戦闘時間+Gankと同じ時間のロスで,じゃあ勝てば嬉しいかというと,そりゃまあ嬉しくないとは言わないが,同時にあの人もクエスト進行中だったのかなあとか悪いことしたかなあとか考えてしまうらしく色々キツいものがある.というかだね,システム上敵対陣営でいつでも殺し合いしてくださいという真っ只中に自ら飛び込んでおいて悪いことしたかななどと考える人間はそもそもPvPサーバーに来てることそのものが大間違いである.マジで.一体全体お互い不幸なだけ以外のなんだというのか.かといってNormalサーバーで遊んでいればもう少し続いたかというとそれはそれで疑問なのだが.
純粋に遭遇戦を楽しめたのはTarren MillとSouth Shore間での集団戦だろうか.あれはもうお互いやる気満々での激突で,しかも一人ではなく,倒れてもすぐに復活できるということから普通に戦うことを楽しめた.街のGuardがありえないくらい強かったけど.あとはBattle Groundだろうか,こちらも戦争ではなく競技という形できちんとフィールドが用意されていただけにそれなりに楽しめた.ただまあ,多分ろくな動きはしてなかっただろうから,なんだあいつと思われていたに違いないし,そういうことで簡単にへこむ奴はやっぱり向いてない.被害妄想だろ,というのを肯定できるほど自分がやってることに自信なんざないのだ.流れる会話も表示されるメッセージも1割として読めていないのだから.
_つくづくもったいないよなあ,日本でサービスしないなんて.しかしまあ,日本に持ってきたところでどれくらいの人気が出るのかに関しては多少疑問がないわけではないんだけど,ゲームそのものは良く出来ているからそれなりの客はつくだろう.もっとも英語圏というかアルファベットのような縦長文字を使用する言語圏のデザインを正方形文字言語圏にローカライズすると酷くかっこ悪いのだけど.
_なんとなくこんなものを書いてみた.
#include <direct.h> #include <stdlib.h> #include <process.h> int main(int argc, char *argv[]) { if (1 < argc) { if (_chdir(argv[1])) { char drv[_MAX_DRIVE]; char dir[_MAX_DIR ]; char path[_MAX_PATH]; _splitpath(argv[1], drv, dir, 0, 0); _makepath (path, drv, dir, 0, 0); _chdir(path); } } _execlp("cmd", 0); return 0; }
_何に使うのかって? こいつは起動引数に渡されたファイル名がファイルならそれが存在するフォルダを,フォルダならそのフォルダをカレントにしたコマンドインタプリタを起動する.まあcmd.exeがある環境だけだけど.つまり,こいつへのショートカットを送るフォルダに入れておけば,あとはGUIファイラで適当なファイルかフォルダをこいつに送るだけで目的のフォルダをカレントにしたコマンドインタプリタが起動するってわけさ!
_え,要らない? そうですか.いやこんなことしなくても目的達成できそうな気はしないでもないんだが,書いた方が楽だったんだよ要するに.というか,cmd.exeってカレントフォルダを指定するオプションないのか? あってもよさそうなもんなんだけどなあ.
_cmd.exeにカレントフォルダを指定するオプションがあるかどうかはさておいて,/Kオプションでcdコマンドをかませればとりあえず目的は達成できるんじゃないかという気はする.が,これだとドライブ間を移動できないし,ファイルを渡しても上手く動かないのが気になる.
_そいや,自分でかいた拙い小説もどきなんざ,置いてたんだなあ.とか.
_まあなんのことはない,随分前にここでぼちぼち連載してた奴だけど.なんでこんなものを置いているのか非常に謎ではあるのだが,それでも自分の書いた文を反省する機会もあるかもしれないし,事実あったのでよしとする.というのも,なにやら読んでくれた人が居て,その人と話してるうちになんだか足りないものが見えてきたからである.
_自分自身では,一応,文章そのものは読んでもらうための最低限の水準は達成していると思っている.もちろんそんなに自信があるわけではないが,それでも一応はこうやって文を書くということをしてきたのだし,ちょっとくらいは気をつけているつもりなのだ.実際にどの程度なのかという客観的な評価は聞いたことがないし,聞いたところであまりいい評価が聞けるかというのも怪しい話なのではあるが.しかし,そんなことはさておいて,とにかく物語が足りていない.話の繋がりは無理やりで理由が薄いし,キャラクターの行動理由もいまひとつ足りないし,ストーリー性は怪しいしで,小説としてのエンターテイメント性を備えられているか,というと,はっきり言って,ない.
_と,それくらいの評価だったのだが.どうやら他にも足りないものがあったようだ.なんと,人物及び背景描写が全くといっていいほどないのである.何故無いのか.それは私自身が全く考えてないからである.言われてみるとそうなのだ.その場所がどんな場所なのかは酷く抽象的なままで,森,沙漠,町,と全部一言で済ませてしまっているし,書いていた当時の私自身にもそこは森であり沙漠であり町であり,それ以上のものではなかったのだ.人物も同じくである.背景にしろ人物にしろ,大概どこかで見たゲームやアニメの絵が元になってはいるような気はしているのだが,しかし頭の中にきちんとした絵があるのかというと,実はない.そんな状態で書いていれば当然,人物や背景描写が書けるはずがないのである.
_困ったもんだ.世界設定もいきあたりばったりで適当に決めてたりするので,多分そこかしこに大量の矛盾があるに違いないし.まあなんだ,そういうバックグラウンドを最低限用意してから書かないとダメだ.物語性に関してもまあ足りないのだろうとは思うのだけど,まずはバックグラウンドが整備されないことには進行の必然性が足りなさ過ぎて物語どころじゃないんじゃなかろうか.ところで蛇足だが,ここでの世界設定という単語で使われている「世界」と,作品中の「世界」という単語とは意味が違う.はい,蛇に足は無いよ.無駄なものは書かないようにしようね.
_でも多分その人多分途中で引きまくって読めなくなってるんじゃなかろうか.いやあ,書きたかった部分は最後だけなんだけど,途中はなんだ,その.書いてみたかったというか.あー.いや,もういいや.書いちゃったし.
_世界設定とかちゃんと考えよう.人物とか背景とか.うん.あと剣の活躍.剣魔ファンタジーで魔法だけってのは確かにナシだ.こいつもさっぱり,気付いてなかったことだけど.